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幼いシマヘビが居たすぐそばの材木を裏返したら、今度はこいつがいた。
身を縮めているから、こんなにも太いのだろうが、長さが6㎝余りで太さは最大直径3㎝というところか。
湿ったところにしか居られないやつだから、材木が湿気てカビの類がはびこっているこの場所で冬越しをする段取りがついていたのだろう。
ふだんなら、ナメクジは見つけしだい踏んで、すり潰すのだけれど、こいつにはそれができなかった。
哀れみを感じたわけではなく、踏んだときの感触を思って腰が引けただけのこと。
地獄に落ちてから、ナメクジのねばねばで救ってもらわなくてもいい。