この4畳半サイズ絨毯は暑い時季の4ヶ月余りを除いて、普段ずっと居間に敷きっぱなしにしてきた。
何年もの間、多分10年から15年くらい。
まだまだずっと使い続けるはずだったのに、ちょっとした不手際から家の中に置いとけない代物になった。
コタツの下にはこの絨毯があり、いつだって気持ち良くごろ寝をやってきたのだけれど、暑い時季になったので仕舞う前に日光消毒をしようと思った。
そうしてガレージの屋根に干していたのだが、通り雨がきてしまったのだ。
仕方なくガレージに脚立を二本立て、棒を二本渡して、濡れた絨毯を干した。
ところが乾いていくほどに、今まで経験したことのない臭いが湧き始めた。
いくら風に当てても陽に当ててもファブリーズを一本使い切るまでに吹き付けても臭いが消えないどころか増すばかり。 つづく