親戚から送られてきたトコブシをいただくにあたり、観察して、撮って、調べて愉しむ。
子どもの頃から、シジミ以外の貝は殻が捨てられる前に、いろいろといじくり回して遊んだものだった。
とこ-ぶし【床伏・常節】
ミミガイ科の巻貝。アワビに酷似するが小形で、殻長7センチメートル。殻にある孔のうち終りの7〜8個は貫通している
殻表は帯緑赤色・・・・・食用。ながれこ。ながらめ。万年鮑。 ーcasioの広辞苑より
ここで引っかかったのが帯緑赤色という表現で、そのままでは広辞苑に載っていなかったが、帯緑色は『みどり色をおびた色。みどりがかった色』とある。
全く知らなかった表現なのだが、何かの機会に『帯緑色だね』なんて言うことができるかどうか。
アワビとトコブシの違いを検索してみて、目の前のトコブシを観ながら一番分かりやすいのが孔だという結論に達した。
アワビの孔は噴火口のように飛び出ているが、トコブシの孔は空いているというだけで平らということ。
漁業従事者なら一目で分別して、このサイズのアワビなら即リリースということになるのだろう。
貝の内側の虹色きらきらを観ると、なかなかに捨てがたい。