鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

欲しいおもちゃ

2022年02月12日 07時16分07秒 | 散歩は夢中


わが住宅地は分譲から30数年経ち、もう『水道設備の老朽化に伴う交換工事』とかで、通行止め箇所を作っては道路をほじくり返している。
回り道の表示など必要がないように、というわけでもなかろうが、短い工区でやっているので、半年か1年もかかろうという持続工事なのだろう。
その工事に使う掘削重機が、一番高い位置にある水道タンクの前に置かれている。
ときどき水道タンク前まで上がって夕焼けなんぞを観るので、その度にこの移動式クレーンを見ることになる。
これが田舎にあれば、どんなにか私の作業は楽しく捗ることかと夢想する。
中古をネットで探しても、100万円以上が多くて、おもちゃとして買うには値がはりすぎる。
この重機を見ると、古くからの友人で数年前に亡くなった人のことも想い出す。
彼は農家の跡取り娘のところに婿入りして、義両親が元気なうちは会社務めをしていたけれど、やがて頼られるようになり退職した。
そうして家に入ったら直ぐに中古の重機を購入して、手つかずの藪地を平らにしたり、雑木を切って切り株を撤去したりの遊びを楽しんでいた。
婿さんであっても一家の柱として頼られる存在だったから、もめ事もなく、広い土地にそのような愉しみも見出していた。
私は三男坊なので、家を継ぐとか代々の少しばかりの土地や家をどうこうという了見はなかったのに、いつのまにか田舎の生家が私のものになった。
そうなると、やはり放置されている藪地だったり、雑多な立木や庭石なんぞを何とかしたいと思うようになる。
田舎は今3mほどの積雪なので、冬はこちらで休養と体力作りをしているのだが、少し歩けば見られる所に欲しい移動式クレーンが置いてある。
そうなると、もう手に入れたような妄想が湧き、あれをこうしてあそこをこうしてという工事を思い描かないではいられず、まことに目の毒だ。
コメント (2)
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