鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

ニホンカモシカ(日本羚羊)にようやく出会う

2024年12月20日 07時31分31秒 | アングル










雨の後のぬかるんだ地面や、ここしばらくの雪の上で、足跡はたびたび観ていた。
偶蹄類の特徴であるハート型で2本の爪がはっきりとしているし、他の動物より大きい。
幸いなことに1番大きい足跡のはずのツキノワグマ(月輪熊)のものは観たことがないので、近くでの目撃談はあっても実感がない。
昨日は溜池の水量確認と引き込みパイプコックの最終調整のために沢を上がった。
上がり始めて直ぐにカモシカの足跡を見つけ、しかも新しくて、ちょうど足跡を追跡する格好になった。
溜池まであと少しという所で、ふと見上げた堤の上にもこもこと動く濃い灰色のものが見えた。
クマなら真っ黒いはずで、カモシカに違いない色と大きさだったから、ようやく出会えたかと興奮した。
静かに慌てて上がり、途中、コックを少しだけ開くのももどかしく、土手の急登を手も使って急いだ。
それでも向こうは四つ脚なのでゆったり歩いている様子だったけれど追いつけるはずもなかった。
溜池の満水を確認し、さらに足跡を追って農道に出て、山に向かっている足跡を辿りながら落葉樹ばかりの雑木林を見上げた。
斜面にゆっくりと移動する影が雑木越しに見えて、急いでスマホを構え、ズームアップ。
もたもたしているうちに見えなくなり、わずかに黒っぽい尻のあたりのぼけている画像が撮れただけ。
ちらりとしか見えなくても、それでも確かにカモシカに出会ったわけで、年末最後の田舎での出来事として申し分ない。
帰り道は、西側の信濃川対岸河岸段丘の水平を基準にスマホを構え、昔から見慣れた変わらぬ遠景を撮った。
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