鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

サカマキガイの潜水と浮上のしくみ(その2)

2008年08月05日 13時51分47秒 | 随筆或いはエッセイ
自然観察科学コンクール】入賞作品の中に『水面を逆さまにはうサカマキガイの秘密』というのがあった。なるほど、こういうやり方で研究をして考察するのかと感心した。教師の助言も的確で役立ったのだろう。

水面での動きに彼らは着目し研究して成果をあげたのだが、私の観た潜水、浮上については研究していない。あまりないことなのだろうか? 水槽を横から観ていないと気づかないから、彼らは見落としたのか? それとも、ある一定条件下でないとやらないのか?  ある個性というのか、ある個体群で始まったことなのか? などと思ったりするが、どう調べようか途方にくれる。

一定条件下で、垂直潜水と浮上は行われると考えるのが妥当だろうと思う。その条件とは、という仮説を立てて検証するのが科学的態度・・・か。水質、水底の状態、深さ、流れの有無、水草等の水中障害物の有無と多寡、他の生物の生息共存状態などなど、きりがないから、即私は諦める。

観察しながら夢想するだけにとどめたいと思う。さて、観ていると2匹が親亀小亀状態で潜水する場合がある。仮に名付けた粘糸は一本の筈だから、背中のヤツは便乗しているのだ。交尾しながらということはないだろう。ガラス壁をよじ登っているヤツを観ても、便乗しているのがよくいる。孫亀状態で3匹同時ということもしばしばある。尻尾を足のようにして殻全体をひょいと浮かして他の貝の背中に乗るシーンを見た、偶然とか何となくではなしに、しっかりとした目的意識をもった行為に思われる。どこの世界にも、こういうヤツラはいるのだ。

【愉「貝」な仲間たち!】によれば、『通常、外套膜と呼ばれる器官を通して、空気中から直接酸素を得て呼吸を行っていますが、水中の溶存酸素を利用して呼吸を行うことも可能です。』とあるから、サカマキガイが溺れることはないのかも知れない。溶存酸素が零でしかも水面にたどり着けない迷路状態でもなければ、だいじょうぶだということになる。シジュフォスの実験は気にせずやってもよさそうだ。根気比べにしかならないかも知れない。

画像は、ウチにいる最大級のサカマキガイ。1センチ以上あって、よく観るとなかなかにおしゃれな模様だ。小さいのも同じ形をしている。たらいにサカマキガイだけをぽいぽい入れているのだが、ウンコがいっぱいだ。リングを部分的に切ったような糞をする。排出口まで螺旋になってるのだろうか? どこもかしこも逆巻きなのかも知れない。糞をバクテリアが分解し、その汚泥をまたサカマキガイが食うだろう。循環がどこまでも繰り返される。右横のホテイアオイの腐りかけにゼラチン状の卵塊が産み付けられている。また、ここでも大量に次世代が控えている。卵塊の世代・・というわけだ。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うちのタニシみたいな奴もガラスの裏から見られて (sukebo)
2008-08-06 08:10:10
いるのを知っているのか、活発に動かし卑猥でもあ

るし、クリオネでした?が泳いでいるようにも見え

ます。一生懸命は美しい!
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sukeboさん (とんび)
2008-08-06 19:08:05
カワニナですよ。ウチじゃ、ニーナと名付けています。てへ!
面白いよね。牛みたいな上半身をゆっくり這わせて、下半身(?)の殻を間歇的に持ち上げる。
それとも、ずり下がった下半身をズボン引き上げるみたいに上げるのか?
見てると、時間を忘れてしまう今日この頃。
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とんびさん、こんばんは~(・∀・) (SINO)
2008-08-12 00:32:05
相変わらず水槽の中の小宇宙の創造主として
君臨なさっていらっしやいますね~^^
写真を眺めているだけで涼しくなりました。
また涼みに来ま~す~(´∀`)~ ☆

  ヾ(・ω・`)ノバイバイのヾ(・ω・`)ノバ~イ♪
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SINOさん (とんび)
2008-08-13 13:14:36
しばらくブログから離れておりましたが、ようやく復活できそうな・・・ぞんびです。
仕事がハードだったのと、暑かったのと、水槽楽団の世話で忙しかったのでした。
ブログに書きます。
お越しいただきありがとう。
お腰いただき・・・と変換したら面白いな・・と今思いましたが・・・。
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