鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

アブラゼミ(油蝉)の眼

2022年07月10日 07時16分07秒 | 




クモの巣に絡まってぶら下がってもがいているアブラゼミに、大きなオニグモ(鬼蜘蛛)が近づいている場面にでくわした。
今までに実際のシーンを観察したことがあるので、クモが尻から帯状に出す糸を前脚でぐるぐる巻きにするのは想像できた。
今年初めて見たアブラゼミが危機一髪状態だったから、どうしようかと考えるまでもなく、とっさに手がでた。
私が巣の前に立ったから、獲物に近づこうか退却しようかと寸前で静止したオニグモの背を、指先でとんと突いた。
そこでようやく撤退を始めたオニグモの大きさたるや、私の人差し指の先と同じくらいで、なかなかに迫力があり、退き方もしぶしぶといったためらいがち。
早朝だったから、小さなアブラゼミは羽化仕立ての初飛行ですぐにクモの網に掛かってしまったに違いない様子。
そうでなければ、もっと力強く羽ばたいているはずで、雄なのに私がクモの巣から助け出したときに短くジーと鳴いただけだった。
とりあえずプラケースに入れて、次の日まで忘れていたけれど元気のないまま生きていたので、撮影をしてから逃した。
左右の複眼の間、額にある3個の小さなものは単眼だが、アブラゼミのものは赤ではなかったかと思うのだが、こいつのは紫水晶(アメジスト)のようで魅力的だ。
今年初めてのセミは一週間ほど前に飛んできて目の前の木に止まったニイニイゼミ(にいにい蝉)だが、撮ることはできなかった。
脱け殻もニイニイゼミのものと思われる小さくて泥っぽい色のもの1個だけで、自然に鳴いている声は未だ聴いていない。
今年はセミと見れば単眼に注目する年になりそうだ。
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4 コメント

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いわさきくさぜみ (sukebo)
2022-07-10 20:04:43
八重山の「かーぶやー・凧」を広めた、仙台出身の岩崎卓爾が、八重山の昆虫や文化を気象を台風を発散しました。
イワサキクサゼミは最も小さいセミだそうです。
たぶん、泣き声は聴いていますが、実物はこの目で見たことはない。
ボクだけかも・・・?
呑んでばかりで、いそがしい・・・。
さて・とむらい?選挙で日本は変わるか?
弔い凧…弔いと打つと「弔い凧」は八重山の「ピキダー」が真っ白で、全国的には「弔い凧」と言われています。
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sukeboさんへ (とんび)
2022-07-10 22:45:55
>イワサキクサゼミは最も小さいセミだそうです。

ぜひとも観てみたいです。
私がそちらに行ったら呑んでる暇なく、フィールドに飛び出して観察にのめり込むはず。
どこに行っても居ても自然は面白くて仕方ないですからねぇ。
今日呑んだアルコールは、ビール350ccの半分だけ。
寿司屋に行って、ノンアル1本でした。
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複眼と単眼 (Passy)
2022-07-11 03:57:47
とんびさん、こんばんは。

複眼と単眼を使い分けていること、調べて初めて知りました。
まるで魔除けのように3点並ぶ美しい単眼...
そして、何やら甘えるような表情を浮かべる蝉さん。
無事に命を全うして夏を謳歌してくれますように...
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Passyさんへ (とんび)
2022-07-11 08:25:12
>夏を謳歌してくれますように...

私のアブラゼミを思いやっていただいてありがとうございます。

アブラゼミが鳴きだしたら本格的な夏休み・・・まだ小学生気分です。
今夏、初めて鳴き始めたのを聴いたら、『あいつだな』と思うことでしょう。
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