大見得を切って、下手物喰いの何が悪いというほどのものでもないのだけれど、三月菜の根っこを食べてみた。
花もほぼ終わりで、蜜蜂も来ないんじゃ引っこ抜いて次の作物のために更畑としなければ。
こんなにも太くなるのかという位の茎を引っこ抜いていたら、ひげ根が密生していても食えないことはなさそうな根っこがいくつもあった。
洗って皮を剥くのだが、なかなか硬くしまっていて手ごわくて、でもかぶりついてみると、辛さはなくてほんのりと甘い。
繊維は相当なもので、二個目までは食指が動かないというのか、食糧難時の非常食にしかならないだろうなという結論。
罠猟の資格を持っていて害獣駆除をよく頼まれるという同級生からのプレゼントのイノシシ肉を解凍した。
わがニホンミツバチの蜂蜜と物々交換したもので、イノシシ肉といえば決して下手物ではなくジビエとして上物。
これを送ってくれた時に、脂身が美味いはずと言ってくれていた。
色々とネットで調べた上で、ちゃんと料理すべきだが、お金を出して買ったも同然なので好きにさせてもらう。
酒と砂糖と醤油とすり下ろし生姜を入れて冷蔵庫に寝かすこと半日、普通の生姜焼きとほぼ同じか。
砂糖も醤油も控えめにしたので、なかなかに食える味じゃないかと独り納得して、半分を前のニイちゃんに持って行く。
その両親は食べつけないものは食べない食わず嫌いタイプの人たちなので、出て来た父親に『これは年寄りには毒なので・・』と言って渡した。
脂身を食うなんて身体に悪いと言う生活習慣病体型の人も多いなか、私は中肉中背血圧低めなので気にせず食う。
イノシシの脂身は美味しい。
ちなみにフライパンの隣にあるのは五月菜を茹でたものだが、甘いので切りもせず何もつけずこのままでズルズルと食べる。