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■ 南相木村は南相木川沿う谷あいに集落が点在している。川沿いの道路を進むと川に架かる橋のたもとに火の見櫓が立っていた。
近くで火の見櫓を見上げるように見た瞬間、似ている!と思った。
東京は新橋の「静岡新聞・静岡放送 東京支社(過去ログ)」に似ていると思ったのだ。形が似ているし、構造的にも似ている。
この火の見櫓は踊り場も見張り台も櫓からキャンチレバーで付けている。丹下健三設計のこのビルと構造システムの基本原理は同じ、とみてよいだろう(ホントかな)。
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■ 南相木村は南相木川沿う谷あいに集落が点在している。川沿いの道路を進むと川に架かる橋のたもとに火の見櫓が立っていた。
近くで火の見櫓を見上げるように見た瞬間、似ている!と思った。
東京は新橋の「静岡新聞・静岡放送 東京支社(過去ログ)」に似ていると思ったのだ。形が似ているし、構造的にも似ている。
この火の見櫓は踊り場も見張り台も櫓からキャンチレバーで付けている。丹下健三設計のこのビルと構造システムの基本原理は同じ、とみてよいだろう(ホントかな)。
①
719 南佐久郡南相木村日向 撮影日161122
■ 昨日(1122)東信で残っていた川上村、南牧村、南相木村、北相木村を訪ねた。この内、南相木村と北相木村は初めて。両村はもともとひとつの村で、1565年(ずいぶん昔のことだ)南北に分立したことをネット情報で知った。
村に入って最初に出合ったのがこの火の見櫓。平面が4角形の櫓、かなり反りのきつい方形(4角錐)の屋根と円形の見張り台。 脚は垂直気味、その上の櫓は直線的に逓減している。見張り台の上の柱は垂直。見張り台の大きさに対して屋根が小さめ。
②
本稿に載せる全形写真をどちらにしようか迷った。奥行き感のある①の写真も「火の見櫓のある風景」として好きだし、②は火の見櫓が立体的に写っていて、姿・形が分かりやすい。また背景には蔵が写っている。結局両方とも載せることにした。②には脚元に取り付けてある消防信号板も写っている。説明的で分かりやすい方を選ぶとすれば②かな・・・。
梯子の段数を数え、ピッチ(間隔)を調べて、見張り台の床面までの高さが約6.7メートルだと分かった。総高は10メートルくらいだろう。
屋根の頂部の避雷針に付けられた細い丸鋼の飾りは下にだらんと垂れてしまったかのような形にも見えるし、避雷針を支えているようにも見える。屋根の4隅(下り棟の先)には平鋼の蕨手がついている。
道路側に設置された照明は夜に火の見櫓に登りやすいように、そして半鐘が叩きやすいように、ということもあるだろうが、街灯と捉えた方がよさそうだ。
この火の見櫓は脚部に注目。正面の脚部を後から直している。他の3ヶ所の脚部と同じようにつくったが、櫓の中に入って梯子を登るときに頭をぶつけることがあったのではないか。
火災が発生して半鐘を叩くとき、消防団員は冷静ではいられないだろう。とにかく急いで登ろうとする。その時、ガツン!とぶつけてしまうことがあった、と想像する。それで、このように手直ししたのではないか。
久しぶりに櫓の中に入って(ここまでなら咎められないだろう。登るのはダメ)見上げた。見張り台の床の開口がずいぶん大きく、床面が少ない。半鐘が円く写っている。
じっくり観察すると、いろんなことが見えてくる・・・。