727 南佐久郡北相木村山口にて
726 南佐久郡北相木村三寸木 撮影日161122
■ 前稿に載せた火の見櫓の更に先で出合った火の見櫓。姿・形は久保の火の見櫓と似ている。半鐘を叩くと柱に当たるのではないか、と思わせる細さ。
この火の見櫓にも防犯カメラが設置されている。村民の安心・安全のためとは言え、気になる・・・。
屋根面がかなり錆びている。
725 南佐久郡北相木村下新井の火の見櫓 撮影日 161122
■ 北相木村の火の見櫓すべての見張り台が片持ちタイプではなく、この火の見櫓のような「普通」のタイプのものもある。
まだ奥に集落があるのだろうか・・・、と思いつつ車を走らせてこの火の見櫓と出合った。
3角形の櫓に3角形の屋根、円い見張り台という組み合わせ。屋根は立体的には3角錐で、膜構造ではないか、と思ってしまうような曲面になっている。
屋根の構造はこんな感じ、ってちゃんと言葉で説明しないと。
避雷針に輪っか状の飾り、屋根の頂部の飾りと下り棟の先の蕨手は少し厚手の平鋼でつくられている。やはりこの両者は同種類の鋼材でつくられている。
ここで注目は柱頭(柱のてっぺん)と屋根の取り合い。柱が直接屋根を支えていない。屋根下に丸鋼のブレースを入れた構面をつくり、その下を柱で支えるということをしている。こうした方が加工がしやすいというような理由があるのだろうか。そうか、こんな方法があるのか・・・。他にもこのような支え方をした火の見櫓があったのかもしれない・・・。
一見単純に見える火の見櫓の架構だが、案外いろんなバリエーションがあるということを再認識した。注意深く細部まで観察しなくては。
この火の見櫓にも監視カメラが設置されている。盤の扉には「安心・安全カメラ作動中」という表示がある。
火の見櫓 みんなちがって みんないい