透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「今やりたいことを最優先に」

2016-11-16 | A あれこれ


15日付信濃毎日新聞朝刊より

 昨日の朝刊に成人の4割(39.5%)が睡眠時間が6時間未満、ということが厚生労働省の調査(*1)で分かったという記事が載っていた(写真)。20歳以上の男女7千人余りの回答結果だという。仕事や家事に忙しく、睡眠時間が十分取れないという。ちなみに6時間以上7時間未満が34.1%、7時間以上8時間未満が18.5%、8時間以上が8.0%だったと記事にある。

私はここ何年か夜10時に寝て朝5時に起きるという早寝早起きの生活を続けている。この間熟睡していれば睡眠時間は7時間ということになるが、
老人性早朝覚醒症(勝手につけた呼称)で夜中の3時過ぎには目が覚めてしまう。

その時間からNHKの「ラジオ深夜便」を聞いている。番組の3時台は「にっぽんの歌こころの歌」というコーナー、4時台は「明日へのことば」というコーナーで、両コーナーともなかなか好い。この深夜番組が人気というのも分かる。

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今朝(16日)の「明日へのことば」のゲストは脚本家・作家の内館牧子さんだった。内館さんはNHKの朝ドラ「ひらり」の脚本を書いている。

美大を卒業して会社勤めをしていた内館さんが脚本家になった経緯、大相撲の時津風理事長に乞われて横綱審議委員になったときのことなどを語っていた。時津風理事長は反ものを土産に訪ねてきて、自薦、他薦は多いが、本当に相撲好きな人になってもらいたいと、頭を下げたそうだ。

大相撲が大好きな内館さんは桝席で観覧していて、力士が落ちてきてあばら骨を折ったことがあったらしい(半分眠りながら聞いているので記憶があいまい)。そのことをうれしいと思ったというからよほどの相撲ファンだ。

内館さんの作品「終わった人」は定年で退職した男が主人公の小説で、かなり高齢の読者から自分がモデルのようだ、というハガキが何通も届いたという。この小説の続編を望む声があるようだが、今度は女性を主人公にした小説が書きたいと、内館さんは語っていた。

インタビュアーは「今したいこと、すべきことを最優先に」ということですね、という言葉でコーナーを括っていた。この「今」は例えば今度は長編小説を書きたいというように、少し長いスパンで捉えたものだと思う。

これは案外実践するのが難しい。いや、その前に、この先何年かかけてしたいことをはっきりさせることも難しい。

この先5年かけてしたいこと・・・、火の見櫓の本を出すことだな。


*1 2015年国民健康・栄養調査