和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

80歳を過ぎると。

2017-03-08 | 短文紹介
つい、新刊で
曽野綾子著「出会いの幸福」(WAC)を買う。

そこに80歳を過ぎた三浦朱門氏が登場しておりました。

「・・枕元が暗くて、本が読みにくいと文句を言う。
『僕は活字人間だから、身辺に本が散らかっていないと
落ち着かない』とも言う。
うちでは秘書たちとも私とも昼間終始喋っているのに、
病院でにわかに静かに沈黙の生活をするようになったら、
みるみる反応が鈍くなった。
それまで毎日渋谷まで電車に乗って本屋さんに行き、
本を買いあさり、名店街で『女房に頼まれたもの』を買い、
電車の中では無言のうちに、最近の女性風俗をしみじみ眺めて
楽しんでいたのに、そうした刺激が一切なくなったのだ。
八十歳を過ぎると、人間はほとんど数日のうちに衰える。
歩かなければ歩けなくなるし、
刺激がなければ惚ける。
恐ろしいほど早く変化が来る。・・・」(p28)


うん。80歳を過ぎた自分を想像できない。
この引用の言葉も80歳を過ぎる頃には忘れているか?
と、80歳を過ぎても生きてるつもりでいる(笑)。
コメント
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