和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

青年、壮年、老年の読みものとして。

2018-10-09 | 書評欄拝見
そうだ。と思って
古本で上野瞭著「目こぼし歌こぼし」の
単行本を注文する。それが届く。
童話館出版の単行本でした。
140円+送料350円=490円なり。
カバーはないのですが、きれいな一冊。

だいぶ前に、単行本で読んで、
他の方に読むようにすすめて、
その本を差し上げてしまった。
差し上げた後に、しまったと思っておりました。
いつでも買えると思っていたら、単行本は品切れ。
そのまま、すっかり忘れておりました。
文庫本は、それでも持っておりました。
文庫解説、鶴見俊輔。
この機会に、解説のはじまりを引用。


「現代の世界は、あまり複雑になってしまったので、
その骨格を単純な仕方でとらえる方法が、
二十世紀以前の人びと以上にわれわれにとって必要となる。
少年少女小説は、この故に、二十世紀なかばに、
新しい意味をもってあらわれた。

それは、小学校五・六年生むき、とか、
中学校一・二年生むきというような、
本屋でさがすのに便利な分類をこえて、
高校生、大学生はもちろんのこと、青年、壮年、
老年の読みものとして大切な役をになっている。

老年に入って、うまれそだったころをなつかしんで
童話に読みふけって死ぬ、などというのは、
これもとても良い趣味と思うけれども、
少年少女小説の役割は、ノスタルジアの中にとかしきれない、
もっと深刻な、社会的意味をもつ。・・・・」
(講談社文庫・p346)


どうして、人にあげてしまったのか?
今も読み返せば、それを思い出すか?


コメント
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