古本のたのしみは、
写真集が、思いのほか安く手に入った時(笑)。
今日届いた本は
『草を喰む 京都「なかひがし」の四季』
(プレジデント社定価5000円+税)。
本のサイズは、
縦30.5センチ+横21.5センチ+厚み2センチ。
古本の値は500円なり。
申し訳ないけれど、ワンコインで
京都野菜のフルコースをいただいている。
そんな贅沢な気分になれる一冊。
はい。写真と文章なので、あくまで気分です。
目次のまえの文章は、こうはじまっておりました。
「『これが手前どものメインディッシュでございます』。
食事の締めに出されるご飯に必ず添えられる中東久雄の
言葉に、初めての客は思わず笑みを浮かべる。
だがこれは、決して笑いを誘うような洒落言葉では無い。
まさしく真情の吐露なのである。
美味しいご飯を出す為だけの店を開きたい。
そう願い続けた中東と、
美味しいご飯を炊く為だけの土鍋を作ろう
としていた中川一志郎との出会いが
今日の『なかひがし』を生んだ。・・・・」
写真集のうしろの方は「冬」の食材。
金時人参(京人参)が4~5本泥つきで
写っております。そのコメントには
「大原の畑で朝穫れたばかりの金時人参・・・」
その隣ページには、白葱。
こちらも泥つきで石畳に姿よくおさまっております。
「大原の葱博士・坂田さんがつくった白葱。
香り豊かで、まじりっけのない辛味が際立っている。」
というのが白葱につけたコメント全文。
あと、長大根と丸大根と各1ページで
泥つきで、きれいな姿で写っております(笑)。
中東久雄の人物紹介欄は、こうあります。
「1952年京都市北部、花背生まれ。
生家は古刹・峰定寺門前の宿『美山荘。
摘草料理を考案した亡兄吉次氏のもとで、
料理を担当。・・・」
峰定寺(ぶじょうじ)の一宿坊として始まった『美山荘』が
京都東山・銀閣寺畔に、97年開店。
はい。こういうのを食べられるような人に
なりたいと思えてくる一冊なのでした(笑)。
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