和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

草を喰む。

2019-12-10 | 京都
古本のたのしみは、
写真集が、思いのほか安く手に入った時(笑)。

今日届いた本は
『草を喰む 京都「なかひがし」の四季』
(プレジデント社定価5000円+税)。
本のサイズは、
縦30.5センチ+横21.5センチ+厚み2センチ。
古本の値は500円なり。
申し訳ないけれど、ワンコインで
京都野菜のフルコースをいただいている。
そんな贅沢な気分になれる一冊。

はい。写真と文章なので、あくまで気分です。
目次のまえの文章は、こうはじまっておりました。

「『これが手前どものメインディッシュでございます』。
食事の締めに出されるご飯に必ず添えられる中東久雄の
言葉に、初めての客は思わず笑みを浮かべる。
だがこれは、決して笑いを誘うような洒落言葉では無い。
まさしく真情の吐露なのである。

美味しいご飯を出す為だけの店を開きたい。
そう願い続けた中東と、
美味しいご飯を炊く為だけの土鍋を作ろう
としていた中川一志郎との出会いが
今日の『なかひがし』を生んだ。・・・・」

写真集のうしろの方は「冬」の食材。
金時人参(京人参)が4~5本泥つきで
写っております。そのコメントには
「大原の畑で朝穫れたばかりの金時人参・・・」
その隣ページには、白葱。
こちらも泥つきで石畳に姿よくおさまっております。
「大原の葱博士・坂田さんがつくった白葱。
香り豊かで、まじりっけのない辛味が際立っている。」
というのが白葱につけたコメント全文。
あと、長大根と丸大根と各1ページで
泥つきで、きれいな姿で写っております(笑)。

中東久雄の人物紹介欄は、こうあります。

「1952年京都市北部、花背生まれ。
生家は古刹・峰定寺門前の宿『美山荘。
摘草料理を考案した亡兄吉次氏のもとで、
料理を担当。・・・」

峰定寺(ぶじょうじ)の一宿坊として始まった『美山荘』が
京都東山・銀閣寺畔に、97年開店。

はい。こういうのを食べられるような人に
なりたいと思えてくる一冊なのでした(笑)。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岩田温の一問一答。 | トップ | 賀茂川の水。双六の塞。山法師。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

京都」カテゴリの最新記事