平凡なカフェの店主のところに荒らしの人間が2人入ってきて暴れまわる。客を守るため暴漢を殺害し、彼は一躍町の英雄になる。マスコミに顔が知れたところに、ギャングまがいの人間が彼の周辺に現れるようになる。本当の彼の正体は何なのか?
カフェの店主ヴィゴ・モーテンセンは弁護士の妻マリア・ベロと息子、娘の4人で暮らしている。夫婦仲も良い幸せな夫婦である。カフェに入ってきた人相の悪い男たち。二人が客の女性を押さえつけようとするのを見て、店主は売上金をあげるから出て行ってくれというが、収まらず。店主は機転を利かせて2人を仕留めて撃ち殺す。これで彼は正当防衛で客を助けた町の英雄扱いを受ける。二人との格闘で負傷した彼は、病院から退院した後、不穏な車が家のまわりにいる事に気づく。その後、有名になって繁盛している彼の店にエドハリスをはじめとしたギャングまがいの3人がはいってくる。エドハリスは「ジョーイ、久しぶりだな。フィラデルフィアであった以来だな。」と声をかける。自分はフィラデルフィアにも行っていないし、別の名前だと店主は言う。しかし、彼らは店主の家族に付きまとう。。。。。
映画の長さは90分強。簡潔にまとまっている。日本でいえば、高倉健がヤクザあがりで今は堅気の役をよく演ずる。「夜叉」もそうだった。その匂いが少しだけある。主人公は相手を素手で撃退するテクニックを持ち合わせた殺し屋である。強い。そこにいじめにあっている息子や妻もうまく絡めてくる。
片目をつぶしたフィラデルフィアマフィアエドハリスの顔が不気味だ。実に気味が悪い。悪役が本当に似合う俳優だ。ウィリアムハートもいい味出しているが、エドハリスのほうがいい。妻役マリアベロは体当たり演技を披露する。これもいい。
リュックベッソンやコーエン兄弟などは、今でも映画は90分程度に簡潔にまとめる。長ければいいというものではない。バイオレンスが題名にはいってとっつきにくい気がしたが、これはすんなり受け入れられる。傑作だと思う。