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映画「博士と彼女のセオリー」エディ・レッドメイン

2015-08-12 05:55:20 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「博士と彼女のセオリー」は2014年のアカデミー賞主演男優賞受賞作品である。


公開当時ものすごく忙しく見に行けなかった。待望のdvd化ですぐ見たが、映画全体を流れるほんわかした感じが自分には合っている。
天才科学者の物語って割と好きなほうだ。こういう天才って何から何までできるというわけでなく、どことなく抜けている場合が多い。そのギャップを埋める女性がそこに登場することが多い。この作品はその女性による手記がベースになっているようだ。

ケンブリッジ大学の大学院で天才物理学者として将来を嘱望されているスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)がパーティで中世スペイン詩を学ぶジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い、二人は恋に落ちる。そしてスティーヴンはペンローズの特異点理論を宇宙に応用できるのではと考えた。ところが、スティーヴンの身体に異変が起こる。医師の診断では難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の発症で余命2年という宣告を受ける。落胆してひきこもってしまう。しかし、恋の覚悟を決めたジェーンは、彼と一緒に病気と闘う道を選択し二人は結婚する。


2年目には子供も生まれ、「時空の特異点」の論文で博士号を得ることができた。それでもスティーヴンの病状は進行し、車椅子が手放せなくなる。その後スティーヴンは「ブラックホールの消滅」を提唱した論文を発表し、ネイチャー誌の表紙を飾る。ジェーンはスティーヴンの介護と2人の子供の養育に疲れ、教会の聖歌隊に通うことになる。そこで運命の男性と知り合うのであるが。。。

1.エディ・レッドメイン
自分の不勉強のせいか、スティーヴンホーキングの学問上の業績というのは知らない。よく雑誌やテレビで見て、彼が宇宙についての博学だといわれてもぴんと来なかった。生まれながら小児まひにでもかかったのかなと思っていた。大学院時代に発症して、余命少ないといわれた時は本人も動揺しただろう。でもこの病気で今でも生きているのは脅威だ。


ここで語られるのは無神論者のスティーヴンホーキングだ。英国では生活の基盤が信仰であるのに、宇宙論を信じる彼にとっては神などいない。

オペラ公演の最中にスティーヴンは肺炎で病院に担ぎ込まれる。医師はジェーンに対して、昏睡状態にあるスティーヴンの生命維持装置を外すことをアドバイスした。ジェーンはそれを断固拒否する。スティーヴンを声が出なくなっても生かせるために、喉を切開して呼吸装置を付ける。

このあたりはドツボにはまっていく感じだ。

2.奇妙な四角関係
ジェーンは気分転換のため、週に1度教会の聖歌隊に通うことになる。そこで聖歌隊の指揮者ジョナサンと知り合う。その後、ジョナサンは息子にピアノを教えるため、スティーヴンの家に出入りするようになる。これまでと状況が一変する。スティーヴンも何かおかしいと嫉妬心を見せる。ここで接近してしまうのがなんか嫌な感じだけど、スティーヴンがこんな感じだと仕方ないのかな?しかも、スティーヴンがヨレヨレなのにジェーンが第三子を妊娠する。おいおい本当にスティーヴンの子なの?と周囲まで思ってしまう。つらいよね。ジェーン。


手術後声を失ったスティーヴンは新たな訓練が始まったが、エレインという女性を看護師兼教師役として雇う。コンピュータプログラムによる合成音声を使っての意思疎通がエレインとの間で頻繁になるにつれて、新たな関係が生まれてくるのである。

これはとんでもない四角関係だけど、成り行き上、仕方ないのかもしれない。

3.フェリシティ・ジョーンズ
このやさしいムード好きだなあ。ちょっと奥手のホーキングと結ばれるシーンはジーンとくる。このあたりの恋愛映画としてのリズムは最高だ。


ところが、ある時から豹変していく。スティーヴンの介護と子供たちの世話に明け暮れる中で、次第に疲れ果ててくる。それはそうだろう。この看病に付き合うのには忍耐がいる。これが映画の最大のテーマなんだろうなあ。




(参考作品)
博士と彼女のセオリー
障害をもってしまった天才物理学者の恋

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