映画とライフデザイン

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映画「トランス」 ダニーボイル

2013-11-03 06:47:12 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「トランス」を劇場で見た。

ダニーボイル監督の新作だ。
「スラムドッグミリオネア」はすばらしい映画だった。そのあと「127時間」を撮り、ロンドンオリンピックの開会式の演出もやった。世間の評判は今ひとつだったが、デカプリオ主演の「ザ・ビーチ」も自分の好みだ。
今回は初期の作品同様に見ている観客を幻惑させる映画だ。


ゴヤの傑作「魔女たちの飛翔」がオークションにかけられた。競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は万一に備えて、トラブル時に絵画を安全な場所に移す訓練を重ねていた。

競売の末、2750万ポンド(約40億円)という高値で落札が決まった。その瞬間、会場にガス弾が投げ込まれる。サイモンは、緊急時のマニュアル通り、絵画をバッグに入れて金庫へ向かった。そこにはギャングのリーダー、フランク(ヴァンサン・カッセル)が待ち構えていた。サイモンはフランクの首にスタンガンを突き付け、絵画を金庫に入れようとするが、怒ったフランクに殴り倒されてしまう。
フランクが鮮やかな手口で外へ持ち出したバッグを開けると、額縁だけが入っていた……。

病院で目覚めたサイモンは、殴られた衝撃で記憶の一部が消えてしまっていた。絵画の隠し場所も、そもそもなぜ隠したのかも思い出せない。そんな中、サイモンがフランクの一味につかまる。

フランクはサイモンの記憶を取り戻すため、催眠療法士を雇う。普段は肥満やパニック障害を治療している療法士、エリザベス・ラム(ロザリオ・ドーソン)をサイモンが訪ねる。

フランクの指示で、失くした車のキーを見つけたいと偽って治療を受けるが、その一部始終は胸につけた隠しマイクからフランクに筒抜けだった。しかし、事の次第を知ったエリザベスは、フランクにパートナーを志願。彼女の本格的な催眠療法が始まるが。。。

ネタばれなしに話をすると、こんなところまでだろう。
話が進むにつれ、意外な展開を見せていく。エリザベスも単なる療法士ではないのだ。

最初から観客をだましてやろうとする意欲に満ち溢れている映像がつづく。
何も解説がないうちに、ギャングの襲撃を受けるので、主人公がギャングとつながっていることは、想像もつかない。
そこが1回目の騙しで、あとは騙しの連発である。最後まで続く。話は単純ではない。
催眠療法で夢なのか現実なのかよくわからないようにストーリーをつないでいる。
デイヴィッドリンチで夢だか現実だかわからない映画がある。見ているものに真相を想像させようとする流れだが、ここでは観客を騙した後、そのカラクリを説明してくれる。
でも真実はなかなかわからない。そこがうまいのであろう。

映像が美しいが、きわどい映像も多い。
あわせて顧客の末梢神経を刺激する。音楽がガンガン鳴り響く。この映画は劇場で見たほうがいい映画の部類だ。

メインの3人ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソンはいずれも好演だ。その昔だったら、白人男性と黒人女性の絡みのシーンなんてありえない世界だった。
ロザリオ・ドーソンのダイナマイトボディにはビックリ。ダニーボイル監督の元彼女と言う噂があるけど、あんな女性相手にスタミナ続かないよね。別れたのもわかる。自分は無理そう。

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