「シビルアクション」は99年の法廷物映画だ。ジョントラボルタが主演
土壌汚染による公害裁判を通じて大企業相手に奮闘する弁護士を描く同名ベストセラーの映画化。
ドライで金もうけしか考えていない弁護士が泥沼におちていく構図を描く。このブロブでも再三演技を絶賛したロバートデュバルのいぶし銀の演技が光る。もちろんトラボルタもいい。
こうなってはいけないよという教訓が中にいっぱい語られる映画だ。
ボストンが舞台、主人公ことジョントラボルタは敏腕弁護士だ。傷害を扱うのが専門だ。
いきなり出てくる場面は裁判に入った瞬間に相手弁護士への和議の価格をつりあげる場面だ。トラボルタは金にならない訴訟はやらないし、和解で済ませるための駆け引きが得意だ。
トラボルタはラジオ出演の時にある自分への投書がそのまま放置されている話を聞く。それはある町の子供たちが水の汚染が原因か?次々と白血病にかかっていく話である。子供に関する訴訟は金にならないから受け付けない。トラボルタは先方に向かい断る。
ところがその帰り道に付近の工場で汚染水が捨てられている場面に遭遇する。直感的に企業に莫大な慰謝料が請求できると踏んで調査を始める。訴訟を起こし相手企業の従業員から事情徴収を始めようとする。しかし、親の代からその企業に勤めている社員は多く口を割らない。トラボルタは汚染処理を地質から解明しようとして調査をする。これはとてつもなく費用がかかることであった。トラボルタ及びそのパートナーは裁判前にその費用を負担しなければならない。次第に小さい法律事務所の会計は厳しくなる。相手の代理人ことロバートデュバルは老練で持久戦に持ち込もうとするが。。。。
弁護士トラボルタはおしゃれでポルシェを乗り回す粋な男。彼は勝てる訴訟と金勘定にしか関心がないと当初は描かれる。この裁判でも金が問題じゃないとのたまいながら庶民の味方を演じようとする。裏では「金になる!」と思っているのだ。大企業から莫大な賠償金をむしり取ることができる。裁判となっても病気で子供を亡くした父母たちの告白で陪審員全員を味方にすると考える。でもそうはうまくいかない。相手代理人はじらし戦法に入る。裁判準備の調査に大金を使い、事務所の経営が厳しくなる。主人公は必要以上に熱くなり、和解に向けての被告側からの申し立ても受けようとはしない。
トラボルタはギャンブルにのめり込むかのようにはまっていく。
事実に基づく映画だが、いろんなことを感じさせてくれる。
映画の途中で、地質調査をせざるをえないとなった時に一瞬「この金どこから出るのだろう?」と感じた。地質調査の費用は決して安くない。訴訟の性質上広い範囲をする必要がある。しかも原告には金がないはずだ。立て替えるのかな?なんて思っているうちに、事務所の経理が渋い顔をする場面が出てくる。
金にうるさい男がなんでこんなにのめり込んだのかな?と思った。勝てばその分が取り返せるといってもやりすぎだよなあと。まるでギャンブルで勝つまで投入し続ける某製紙会社の元役員のようだ。
普通訴訟にかかる費用は原告に請求できる。でもあとで清算となれば普通はやらないだろう。しかも立て替える金額が半端じゃないわけだから。自分にはありえないなあと思った。
ライバル弁護士を演じたロバートデュバルのじらし戦法もすごい。ハーバードと思しきロースクールで教鞭をとる彼が、相手をかく乱させるために「異議あり」を常に言い続けるという動きがすごい。しかも演じる彼もうまい。法廷では常にのらりくらりしている。であるからなおのことトラボルタが熱くなる。思うつぼである。
法廷サスペンス映画はどれもこれもおもしろい。古くは「情婦」のチャールズノートン弁護士をはじめ、「評決」のポールニューマン、「フィラデルフィア」のデンゼルワシントンなど好きな弁護士はたくさんいる。でもこの弁護士ほどそうなってみたいと思わない弁護士はいない。そういう特異性もこの映画にはある気がした。
最後は正義は勝つという構図とはほど遠い映画だ。この女依頼者見ていてむかついた。
でもおもしろかった。
土壌汚染による公害裁判を通じて大企業相手に奮闘する弁護士を描く同名ベストセラーの映画化。
ドライで金もうけしか考えていない弁護士が泥沼におちていく構図を描く。このブロブでも再三演技を絶賛したロバートデュバルのいぶし銀の演技が光る。もちろんトラボルタもいい。
こうなってはいけないよという教訓が中にいっぱい語られる映画だ。
ボストンが舞台、主人公ことジョントラボルタは敏腕弁護士だ。傷害を扱うのが専門だ。
いきなり出てくる場面は裁判に入った瞬間に相手弁護士への和議の価格をつりあげる場面だ。トラボルタは金にならない訴訟はやらないし、和解で済ませるための駆け引きが得意だ。
トラボルタはラジオ出演の時にある自分への投書がそのまま放置されている話を聞く。それはある町の子供たちが水の汚染が原因か?次々と白血病にかかっていく話である。子供に関する訴訟は金にならないから受け付けない。トラボルタは先方に向かい断る。
ところがその帰り道に付近の工場で汚染水が捨てられている場面に遭遇する。直感的に企業に莫大な慰謝料が請求できると踏んで調査を始める。訴訟を起こし相手企業の従業員から事情徴収を始めようとする。しかし、親の代からその企業に勤めている社員は多く口を割らない。トラボルタは汚染処理を地質から解明しようとして調査をする。これはとてつもなく費用がかかることであった。トラボルタ及びそのパートナーは裁判前にその費用を負担しなければならない。次第に小さい法律事務所の会計は厳しくなる。相手の代理人ことロバートデュバルは老練で持久戦に持ち込もうとするが。。。。
弁護士トラボルタはおしゃれでポルシェを乗り回す粋な男。彼は勝てる訴訟と金勘定にしか関心がないと当初は描かれる。この裁判でも金が問題じゃないとのたまいながら庶民の味方を演じようとする。裏では「金になる!」と思っているのだ。大企業から莫大な賠償金をむしり取ることができる。裁判となっても病気で子供を亡くした父母たちの告白で陪審員全員を味方にすると考える。でもそうはうまくいかない。相手代理人はじらし戦法に入る。裁判準備の調査に大金を使い、事務所の経営が厳しくなる。主人公は必要以上に熱くなり、和解に向けての被告側からの申し立ても受けようとはしない。
トラボルタはギャンブルにのめり込むかのようにはまっていく。
事実に基づく映画だが、いろんなことを感じさせてくれる。
映画の途中で、地質調査をせざるをえないとなった時に一瞬「この金どこから出るのだろう?」と感じた。地質調査の費用は決して安くない。訴訟の性質上広い範囲をする必要がある。しかも原告には金がないはずだ。立て替えるのかな?なんて思っているうちに、事務所の経理が渋い顔をする場面が出てくる。
金にうるさい男がなんでこんなにのめり込んだのかな?と思った。勝てばその分が取り返せるといってもやりすぎだよなあと。まるでギャンブルで勝つまで投入し続ける某製紙会社の元役員のようだ。
普通訴訟にかかる費用は原告に請求できる。でもあとで清算となれば普通はやらないだろう。しかも立て替える金額が半端じゃないわけだから。自分にはありえないなあと思った。
ライバル弁護士を演じたロバートデュバルのじらし戦法もすごい。ハーバードと思しきロースクールで教鞭をとる彼が、相手をかく乱させるために「異議あり」を常に言い続けるという動きがすごい。しかも演じる彼もうまい。法廷では常にのらりくらりしている。であるからなおのことトラボルタが熱くなる。思うつぼである。
法廷サスペンス映画はどれもこれもおもしろい。古くは「情婦」のチャールズノートン弁護士をはじめ、「評決」のポールニューマン、「フィラデルフィア」のデンゼルワシントンなど好きな弁護士はたくさんいる。でもこの弁護士ほどそうなってみたいと思わない弁護士はいない。そういう特異性もこの映画にはある気がした。
最後は正義は勝つという構図とはほど遠い映画だ。この女依頼者見ていてむかついた。
でもおもしろかった。