映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

蜘蛛女 レナ・オリン

2010-12-06 05:42:44 | 映画(洋画 99年以前)
「深夜の告白」、「死刑台のエレベーター」で悪女映画をいくつか取り扱った。
これらはずっと前に取り上げた「何がジェーンに起こったか」のベティ・デイヴィスのような狂気の顔を示したような悪女とはまた違う。美女が自分の手を傷めずに、男を操作する。今度は同じように美女が男を操作しようとするが、彼女自体弱い女のふりをするというより、圧倒的に強い女なのである。
「蜘蛛女」は若き日のゲイリーオールドマンの主演。映画自体彼を基軸にして悪女レナ・オリンの登場場面は決して多くはない。でも登場した時の強烈な存在感にはどきどきさせられる。


人里離れた場所にあるダイナーを経営する主人公が昔の自分を回想するシーンからスタートする。
ニューヨーク市警の警察官ことゲイリー・オールドマンはマフィアと内通し、情報を提供して大金をもらっていた。美しい妻と若く魅力的な愛人に囲まれ楽しい生活を送っていた。ある日、ゲイリーはマフィアの女殺し屋モナことレナ・オリンをFBIに護送する任務についた。レナは目的のためなら手段を選ばぬ残忍な女で、マフィアのドンことロイ・シャイダーさえ彼女を恐れていた。移送したホテルでレナは、ゲイリーを誘惑する。(このシーンが強烈)移送後、レナはFBIの捜査官を殺して逃げていた。ドンは彼にレナを殺すよう命じる。だが、その彼女が彼の目の前に現われ、自分の死亡証明書を作ってくれればマフィアの報酬の5倍は払うと言うが。。。。


「死刑台のエレベーター」がマイルスデイヴィスのモダンジャズを基調とした映画だったのと同様に、この映画もニューヨークを舞台にしてバックはトランペットだ。都会的な響きを感じる。しかし、映画自体はいかにもB級映画である。蜘蛛女が出てくるところ以外はそんなに新鮮な驚きはない。まさにレナ・オリンに尽きる。「ハバナ」とか観たことがあったけど、彼女にこんな狂気に迫るような印象はない。今回が異常だ。一世一代の怪演だ。SMクラブのいじめ役の怖いお姉さんが大好きな人はぜひ見てみたい映画だ。


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