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「LAコンフィデンシャル」まさしく傑作である。
ロードショウで見て、展開のスピード感と激しさに度肝を抜かれた映画であった。ところが、何があったのか?DVDのレンタルがなされてなかった。著作権でトラブルがあったのであろうか?アマゾンを見ても高値で取引されていて、観れなかった。今回TSUTAYAの復刻版で映像が観れた。
10年以上たち、ストーリーの詳細をすっかり忘れていた。改めてみて映画の構成、脚本、美術、音楽に至るすべてにおいて傑作と評価できる名作だ。
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1950年代のロス市警が舞台である。
パーティで酔っぱらった警官達が収監されたメキシコ系移民の容疑者に暴行する事件が起きる。主人公の刑事ことラッセル・クロウは相棒の容疑に対しての内部告発を断る。若き警察官ことガイ・ピアースは首席で警察学校を卒業したエリート刑事。ロス警察の腐敗に対して疑問を持つ彼は正義感を発揮させる。警部補への昇進と引き換えに、告発に協力する。目立ちたがり屋の刑事ケヴィン・スペイシーはスポットライトに当たる事を約束され、告発に加担する。相棒は免職となり、ガイは警部補に昇進するが、同僚の告発に部署内の人間からは無視される。
その夜、ナイト・アオルというレストランで皆殺し事件が発生する。店員、客とともにラッセルの相棒も事件に巻き込まれ殺害される。客のうちの一人は、ハリウッド女優に整形などをして似せた女達が売春するクラブのうちの一人で、そのクラブのオーナーの元へもラッセルは調査の手を伸ばす。ベロニカゲリンに似た高級娼婦ことキム・ベイシンガーも事情徴収を受ける。実行犯として黒人少年3人の名前がクロムウェル警部より挙がり、三人を検挙する事に成功する。もう一人の女性被害者がまだ生きている事を割り出して、女性を救い出すが、その隙に少年達は脱走する。3人とも射殺して事件は解決したかのように見えたのだが。。。
予想外の展開になった記憶があり最終の結末は分かっていた。それでも十分楽しめた。
それはそれぞれの俳優が持ち味を生かし切っているからだと思う。
最近「消されたヘッドライン」をみたが、太ったラッセルクロウが醜かった。この映画のころはまだ今ほどは売れていなくて、非常に精悍である。犯人の自白を引き出すため、強引な取り調べをする。短気で思慮ない行動を次から次に起こすが、いいキャラクターである。
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大ファンのキム・ベイシンガーが素敵だ。色気たっぷりで、汚れ役というイメージではない。このころの作品では割とヌードになるケースもよく見るが、ここでは寸止めに終わらせている。それだからか?オスカー助演女優賞を受賞している。撮影のうまさも光るが、最初に彼女が登場する場面はどきどきする。比較的静かな声で話す話ぶりにも魅了される。
世渡り上手の設定のケビンスペイシーもいいし、ガイ・ピアースの刑事ぶりもいい。刑事映画はコンビになる刑事に対照的な存在を持ってくるのが、映画を面白くさせる一つのコツだと思う。ガイは正義感を持つと同時に、出世への割り切りを見せる普通のエリート刑事だ。マーチンスコセッシ監督「ディパーテッド」でマークウォールバーグが演じた刑事にガイピアースがなぜかダブっていく。このあとマニアックな名作「メメント」を撮るが、対照的な姿を見せる。
それにしてもカーティスハンソン監督の手腕は凄い!そのほかの作品ではメリルストリープの「激流」が個人的には好きだが、「ゆりかごの揺れる手」、「8マイル」、「インハーシューズ」など違ったタイプの映画を実に見事に料理する。それにしてもこの映画の完成度はすごい。
ロードショウで見て、展開のスピード感と激しさに度肝を抜かれた映画であった。ところが、何があったのか?DVDのレンタルがなされてなかった。著作権でトラブルがあったのであろうか?アマゾンを見ても高値で取引されていて、観れなかった。今回TSUTAYAの復刻版で映像が観れた。
10年以上たち、ストーリーの詳細をすっかり忘れていた。改めてみて映画の構成、脚本、美術、音楽に至るすべてにおいて傑作と評価できる名作だ。
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1950年代のロス市警が舞台である。
パーティで酔っぱらった警官達が収監されたメキシコ系移民の容疑者に暴行する事件が起きる。主人公の刑事ことラッセル・クロウは相棒の容疑に対しての内部告発を断る。若き警察官ことガイ・ピアースは首席で警察学校を卒業したエリート刑事。ロス警察の腐敗に対して疑問を持つ彼は正義感を発揮させる。警部補への昇進と引き換えに、告発に協力する。目立ちたがり屋の刑事ケヴィン・スペイシーはスポットライトに当たる事を約束され、告発に加担する。相棒は免職となり、ガイは警部補に昇進するが、同僚の告発に部署内の人間からは無視される。
その夜、ナイト・アオルというレストランで皆殺し事件が発生する。店員、客とともにラッセルの相棒も事件に巻き込まれ殺害される。客のうちの一人は、ハリウッド女優に整形などをして似せた女達が売春するクラブのうちの一人で、そのクラブのオーナーの元へもラッセルは調査の手を伸ばす。ベロニカゲリンに似た高級娼婦ことキム・ベイシンガーも事情徴収を受ける。実行犯として黒人少年3人の名前がクロムウェル警部より挙がり、三人を検挙する事に成功する。もう一人の女性被害者がまだ生きている事を割り出して、女性を救い出すが、その隙に少年達は脱走する。3人とも射殺して事件は解決したかのように見えたのだが。。。
予想外の展開になった記憶があり最終の結末は分かっていた。それでも十分楽しめた。
それはそれぞれの俳優が持ち味を生かし切っているからだと思う。
最近「消されたヘッドライン」をみたが、太ったラッセルクロウが醜かった。この映画のころはまだ今ほどは売れていなくて、非常に精悍である。犯人の自白を引き出すため、強引な取り調べをする。短気で思慮ない行動を次から次に起こすが、いいキャラクターである。
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大ファンのキム・ベイシンガーが素敵だ。色気たっぷりで、汚れ役というイメージではない。このころの作品では割とヌードになるケースもよく見るが、ここでは寸止めに終わらせている。それだからか?オスカー助演女優賞を受賞している。撮影のうまさも光るが、最初に彼女が登場する場面はどきどきする。比較的静かな声で話す話ぶりにも魅了される。
世渡り上手の設定のケビンスペイシーもいいし、ガイ・ピアースの刑事ぶりもいい。刑事映画はコンビになる刑事に対照的な存在を持ってくるのが、映画を面白くさせる一つのコツだと思う。ガイは正義感を持つと同時に、出世への割り切りを見せる普通のエリート刑事だ。マーチンスコセッシ監督「ディパーテッド」でマークウォールバーグが演じた刑事にガイピアースがなぜかダブっていく。このあとマニアックな名作「メメント」を撮るが、対照的な姿を見せる。
それにしてもカーティスハンソン監督の手腕は凄い!そのほかの作品ではメリルストリープの「激流」が個人的には好きだが、「ゆりかごの揺れる手」、「8マイル」、「インハーシューズ」など違ったタイプの映画を実に見事に料理する。それにしてもこの映画の完成度はすごい。
>世渡り上手の設定のケビンスペイシーもいいし、ガイ・ピアースの刑事ぶりもいい。刑事映画はコンビになる刑事に対照的な存在を持ってくるのが、映画を面白くさせる一つのコツだと思う。
まさに、その通りだとお思います。
セブンやクリムゾン・リバーなども、そんな風合いの映画だと思います。
俺の中で、この映画のケビン・スペイシーが一番カッコよくて凛々しいです。アメリカン・ビューティーの彼もイってて面白いですがw
ちなみに「ディパーテッド」大好きですw
スコセッシ監督とディカプリオという好きな2人の映画人が出ているし、マット・デイモンもナイスです。
>俺の中で、この映画のケビン・スペイシーが一番カッコよくて凛々しいです。アメリカン・ビューティーの彼もイってて面白いですがw
そうですね。
最近の太ったラッセルクロウに比較すると精悍さが際立つので、ケビンスペイシーの取り上げ方が少なかったですが、ここでの彼いいですよね。個人的には歌手ボビーダーリンを演じた「ビヨンドザシー」が監督も兼ねて力が入っている分好きです。
>ちなみに「ディパーテッド」大好きですw
この作品、日本では過小評価されている気がします。圧倒的なスピード感で前半からぶっ飛ばしていく展開に脱帽しました。
またよろしくお願いします。