山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

クモラン

2020年08月28日 | ラン科
 梅の木や柿の木など溝の深い木を好んで生育する着生ランである。その名の如く、蜘蛛が足を延ばすような形をしている。山梨県では県南部の狭い範囲に生育しているが生育地での個体数は比較的多い。


    梅の木に着生したクモラン 令和1年6月 南部町で撮影


    小さな花芽を付けているがまだ蕾である。


    令和2年7月下旬 南部町で撮影。小さな花を咲かせている。


    マクロ撮影。小さな花は撮影が難しい。


    別株


    別の木


    小さな白い花


    クモランがたくさん着生した梅の木


    平成27年7月 南部町で撮影。花は終わりかけている。


    花が散って結実し始めたクモラン


    平成28年3月 南部町で撮影。実が割れて中から綿状の種子が飛び出している。

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ベニシュスラン

2020年08月27日 | ラン科
 樹林下の湿った土地に生育するランであるが、山梨県では渓谷沿いの苔の生えた岩壁を好んで生育している。県南部の限られた場所に生育しており個体数は少ない。紅色の長いクチバシを開いたような花だけでなく網目模様の入った葉も美しい。


    渓谷沿いの岩壁に咲いたベニシュスラン 平成29年7月 南部町で撮影。


    同じ株


    別角度から撮影。花だけでなく網目模様の入った葉も美しい。


    平成30年6月 同じ場所で撮影。この場所は台風の増水で流されたか、令和2年訪問時には消失していた。


    平成30年6月に撮影した別株


    長い嘴を広げたような紅色の花


    令和2年7月 同じ場所で撮影。ほとんど消失してしまい、わずかに生き残った株。


    増殖するには長い年月を要するだろう。

 沢沿いの個体は台風や集中豪雨によって影響を受け易く、今後が心配である。

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ホザキイチヨウラン

2020年08月27日 | ラン科
 山地帯から亜高山帯のやや湿った林床を好んで生育する小型のランである。広卵円形の葉から長い穂を出し、その先に小さな花を多数咲かせる。富士山麓、御坂山塊、南アルプス、奥秩父など広範囲に分布しているがいずれの場所でも個体数は多いとは言えない。


    ホザキイチヨウラン 平成27年7月 御坂山系で撮影。初めて出会った個体である。


    同上


    精巧な造りの小さな花を多数付ける。


    平成28年7月 奥秩父で撮影。この場所の個体数は少ない。


    ホザキイチヨウランの花


    平成28年7月 仙丈ケ岳で撮影


    同上


    平成29年7月 北岳で撮影


    同上 北岳の個体は全体的に小さい。


    平成2年7月 富士山麓で撮影


    同上

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オニノヤガラ

2020年08月26日 | ラン科
 葉緑素を持たない菌従属栄養植物で、薄暗くてやや湿った広葉樹林の林床を好んで生育する。長い茎の先端に付ける蕾の集塊は先端が尖っており、その形はまさに鬼の矢柄である。富士山周辺や御坂山系、南アルプス、奥秩父山系、など、広範囲に生育しているが生育地での個体数は少ない。


    オニノヤガラ 平成27年7月 鳳凰山で撮影


    花を拡大


    葉の遺残と思われる。


    蕾のオニノヤガラ 平成27年7月 鳳凰山で撮影


    まさに鬼の矢


    平成30年7月 奥秩父山系で撮影


    開花した花


    令和1年7月 御坂山系で撮影


    同上


    白いオニノヤガラ 平成27年7月 南アルプスで撮影


    この白い花はシロテンマと呼ばれている。別種扱いする場合もあるが山梨県では同種の扱いになっている。


    シロテンマ 私の意見としては、花が密生せず茎の色も違うので別種ではないかと思っている。

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オオバナオオヤマサギソウ

2020年08月26日 | ラン科
 亜高山帯の広葉樹林の林床や林縁に生育する背丈40~60㎝になるランである。オオヤマサギソウに良く似るがこちらの方がやや大型で、側萼片や距の曲がり方が異なる。主に富士山麓に生育しており、個体数は少ない。2山梨県018年版レッドデータブックから新たに登場した花である。


    オオバナオオヤマサギソウ 令和2年7月 富士山麓で撮影。


    同じ場所で撮影した別株。


    オオバナオオヤマサギソウ


    オオバナオオヤマサギソウの花


    側萼片は横に広がる。オオヤマサギソウがバンザイするように広がる点で異なる。また、距は緩く前屈するのに対してオオヤマサギソウでは背屈するものが多い。


    令和2年8月 別の富士山麓で撮影。


    オオバナオオヤマサギソウの花。風で揺れ易く撮影には苦労する。

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オオヤマサギソウ

2020年08月26日 | ラン科
 山地帯の広葉樹林の林床に生育する背丈30~50㎝になるランである。薄緑色の花を多数咲かせ、花の形は手を広げて泳ぐクリオネを想像させる。鹿の食害や生育環境の変化で個体数は減少し、2018年版レッドデータブックから絶滅危惧ⅠA類に格上げとなった。花期は7~8月。


    オオヤマサギソウ 平成25年7月 釈迦ヶ岳で撮影。 この頃から鹿の食害が目立ち始め、小さな個体しか目にしなかった。


    オオヤマサギソウの花 平成25年7月 釈迦ヶ岳で撮影。 この数年後からこの場所からは姿を消した。


    平成26年7月 黒岳で撮影。 この場所にあった数個体も2年後には姿を消した。盗掘ではなく鹿の食害と思われる。


    同じ個体。御坂山塊はオオヤマサギソウだと思っていたが見直してみるとこれはオオバナオオヤマサギソウに見える。確認するにももはや存在しない。


    平成29年8月 南アルプスで撮影。 保護柵の中の個体は元気だが柵の外は食害で酷い状態だった。


    薄緑色の花


    令和2年8月 御坂山塊で撮影。この年は当たり年でたくさんの個体が花を咲かせた。


    前年に設置した保護柵の中は個体数を増やし、花を咲かせた個体も増えた。


    令和2年8月 再写に行く。今度は満開。


    黄緑色の美しい花だが、茎が長く風で揺れるため撮影には苦労する。

 森の中にある個体は減少の一途を辿っているが保護柵の効果は現れている。

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ハクウンラン

2020年08月24日 | ラン科
 広葉樹林の林床、ないしは針葉樹との混合林を好んで生育する白い虫が舞うような小さなランである。富士山麓および東部富士五湖地方に生育しており、生育地での個体数は少ない。


    ハクウンラン 平成30年8月 東部富士五湖地方で撮影


    固まって咲いていることは少なく、散在的に咲いている。


    令和1年7月 同じ場所で撮影。


    この場所は個体数にはあまり変化が見られていない。


    ハクウンランの花。小さな白い虫のような花。


    令和1年8月 富士山麓で撮影。


    この年のこの場所は大当たりだった。これほど固まって咲いた株は見たことが無い。


    ハクウンランの花

 踏み荒らしも心配であるがそれよりも山肌が乾燥して個体数が減少してしまっている場所があるのが心配である。山肌に苔が生えるような環境が必要なようである。

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アリドオシラン

2020年08月24日 | ラン科
 広葉樹林帯や針葉樹との混合林の林床で、苔の生えている場所を好んで生育している小さなランである。富士山麓が主な自生地であるが南アルプスでも発見されており、他の場所にも生育している可能性がある。個体数はきわめて少ない。


    アリドオシラン 平成27年7月 富士山麓で撮影。


    小さなランである。


    平成30年7月 富士山麓で撮影。 この頃はまだ苔が生き生きとしていた。


    苔の中に咲いたアリドオシラン


    令和2年7月 同じ場所で撮影。 地面が乾燥化して苔が減少してしまっている。個体数も減少しつつある。


    地面の上に生えたアリドオシラン


    側面像


    正面像


    平成30年7月 南アルプスで発見したアリドオシラン


    この周辺は笹が茂り始めており、個体数は少ない。


    その後どうなっているのか心配である。

 踏み荒らしだけでなく生育環境の変化により減少傾向にあるランである。今後が心配である。

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キバナノショウキラン

2020年08月23日 | ラン科
 山地帯の主にブナ林の林床に生育する葉緑素を持たない菌従属栄養植物である。時として大きな個体となり多数の花を付けることがある。山梨県では主に富士山周辺に生育しているが、南アルプスや御坂山系、大菩薩・小金沢連峰、県南部でも生育が確認されている。おそらく、広範囲に生育しているのではないかと予想される。


    キバナノショウキラン 平成28年7月 富士山麓で撮影。 初めて出会ったのがこの個体である。


    傷んでしまっているが苦労して見つけただけに思い出深い一株。


    平成29年7月 南アルプスで撮影。 この場所は個体数が少ない。


    接写 


    マクロ接写 肉厚でグロテスクな花。


    令和2年7月 富士山麓で撮影。


    時としてこのような大きな株を造ることがある。


    やっと出会えた大株に感激した。


    令和2年7月 御坂山系で撮影。


    こんなところに・・・というような場所で出会った驚きの一株。

 いずれの場所でも個体数は少ないが、おそらくは広範囲に生育していると予想され、これから発見されてくると思われる。

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アオキラン

2020年08月22日 | ラン科
 亜高山帯の落葉広葉樹林下に生育する葉緑素を持たない菌従属栄養植物である。トラキチランに似て半透明の花であるが、花の柄は180度捻れて唇弁は下向きに付く。生育箇所は山梨県では南アルプスの狭い範囲でしか確認されていない。生育地の一部は周辺の下草が鹿の食害を受けて乾燥化し、激減してしまっている。


    アオキラン 平成25年9月 南アルプスで撮影。 この頃は大きな株がいくつも見られたが、この場所での個体数は数年後から激減してしまった。


    平成25年9月 南アルプスで撮影。 もう終わりかけの個体。


    平成25年9月 南アルプスで撮影。


    茶褐色の半透明の花


    平成30年9月 南アルプスで撮影。 この場所はまだそこそこの個体数が残っている。


    同上


    同上


    マクロ接写 トラキチランと違って唇弁は下向きに付く。

 自然環境の遷移とともに減少傾向にあるこの花は今後が心配である。

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トラキチラン

2020年08月21日 | ラン科
 亜高山帯の林床に生育する葉緑素を持たない菌従属性栄養植物である。ラン科植物は通常花の柄の部分が180度捻れて唇弁が下向きに付くが、このランは捻れずに唇弁が上向きに付く。半透明の花は見ていて幽霊のような不思議な感じがする。富士山麓の他に南アルプスに生育するが、御坂山系や八ヶ岳の山梨県側でも目撃したという情報がある。いずれの場所でも個体数は少ない。


    平成27年8月 富士山麓で撮影


    同じ花を別角度から撮影。かつては群生していたと聞くがこの頃には個体数は少なくなっており、なかなか見つからない。


    半透明の不思議な花である。


    平成30年9月 富士山麓で撮影。 訪問時期が遅く既に枯れ始めていた。


    咲き残っていた新鮮な一株。


    花の柄は捻れず、唇弁が上方を向く。


    令和1年8月 富士山麓で撮影。 まだ蕾だった株。


    同じ日に撮影したもの。やっと咲き出したばかりの新鮮な個体に出会えた。


    接写


    さらにマクロ接写。幽霊のような不思議な花。

 富士山麓の個体は踏み荒らしによる減少もあるのだが、それ以上に気候変化ないしは鹿の食害の2次的変化による山肌の乾燥化が著しく、減少の傾向にある。今後が心配である。

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キンラン

2020年08月21日 | ラン科
 低山~山地の広葉樹林の林床ないしは林縁を好んで生育する鮮やかな黄色の花を咲かせるランである。背丈は20㎝から大きいものでは70㎝ほどになり、花が咲くと目立つため盗掘に遭い易い。甲府市近傍の低山や御坂・天子山系、富士山周辺など広い範囲で生育しているがいずれの場所でも個体数は少ない。もっぱら甲府市近傍の山で毎年のように観察に出かけているが、山肌の乾燥化や笹の増殖による環境の変化、さらには食害や盗掘にも遭っており、年々数を減らして危機的な状況に陥りつつある。


    平成28年4月甲府市で撮影。 誰かが保護のため木の枝で囲ってくれていた。


    この場所の花が咲くのを楽しみにしていた登山者は多かったと思うが、この2年後からこの場所からは消滅した。盗掘か、自然消滅かは不明。


    平成29年5月 甲府市で撮影。


    同日に少し離れた別の場所で撮影。


    個体数の減少が著しく、この年に数ヶ所に保護ネットを設置し囲い込んだ。


    平成30年4月 保護柵内のキンランは綺麗な花を咲かせてくれた。


    平成30年4月 別の保護柵内で咲いたキンラン。しかしこの株は翌年から消滅してしまった。


    令和1年5月 この年も保護柵内のキンランは綺麗な花を咲かせてくれた。


    同上


    令和1年5月 保護柵の外で咲いたキンランは周辺に笹が伸びて飲み込まれそうである。


    同上。別株


    令和2年5月 保護柵内のキンランは咲いたには咲いたが元気が無い。


    もう1株は虫に食われて花は咲かなかった。残念。


    保護柵の外で咲いていたキンラン。個体数は少ない。


    笹薮の中に大きな個体が残っていてくれた。

 保護柵の外は予想通りに個体数は減ってしまっているが柵内も決して良い状態とは言えず、全く増えてくる気配が無い。どうすればうまく保護が出来て増殖させることが出来るのか、手探りの状態である。

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ギンラン

2020年08月20日 | ラン科
 広葉樹林の林床を好んで生育する純白の小型のランである。甲府市周辺や御坂山系、富士山周辺等、広範囲で生育しているが私が観察しているのはもっぱら甲府市近傍の低山である。直接の鹿の食害は無さそうであるが、山肌の乾燥化や笹の増殖、盗掘等により激減している植物である。


    ギンラン 平成28年4月 甲府市で撮影。 この頃は遊歩道や舗装路の脇を覗き込むと普通にギンランを見つけることが出来た。


    同上


    平成29年5月 甲府市で撮影。 このような大きな株にも出会うことがあったが今では見られない。


    令和1年5月 甲府市で撮影。 この頃にはその気で探さなければ見つからないほどに減少してしまった。


    同上。


    令和2年5月 甲府市で撮影。 見つかればラッキーである。


    純白のギンランの花


    令和2年5月 甲府市で撮影。 何本か群生しているのを見るのは久しぶりである。

 2018年版山梨県レッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類であるが、このまま減少してしまうとⅠB類に格上げになるのではないかと思う。かつては普通に見られた花であるが甲府市近傍ではキンランと並んで減少に歯止めがかからない。

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エビネ

2020年08月20日 | ラン科
 甲府市近傍の低山や御坂山系、富士山周辺、県南部の山域など、広範囲に生育しており個体数も比較的多い。花屋やホームセンターなどでも安価に売られており育て易いことから国産のランの中でも比較的目にする種類だと思う。しかし、現在でも盗掘は良く目にする。この花は前年の葉が枯れずに越冬し、しかも大きくて目立つ葉であることから下草が生えていない冬から早春にかけて個体を発見することは容易である。かつ、亜高山帯や高山帯では無く里山や低山、あるいは山腹に生育していることが盗掘され易い要因になっている。鹿の食害はあまり受けないと思っていたが、大規模な食害に遭っている場所が見られている。


    自生のエビネ 平成28年5月 甲府市で撮影。


    この界隈では最も多く群生していた場所である。


    ピンク色のエビネ 平成28年5月 甲府市で撮影。 登山道脇に咲いていたこの株は翌年には見当たらなくなってしまい、盗掘されたと思われる。


    平成29年5月 甲府市で撮影。 新たな自生地が見つかった。


    同上 登山道からは離れている。


    平成30年4月 1、2枚目と同じ場所で撮影。 周辺の笹がだいぶ伸びてきた。


    笹に飲まれて群落が小さくなってしまっている。周辺にあった小さな個体は消滅してしまった。


    令和2年5月 同じ場所で撮影。さらに笹薮が深くなり群落は縮小している。定期的に下刈りが行われているようであるがこの場所は植生遷移により消滅の危機にある。


    令和1年5月 新たに見つかった株


    同上 この山らしいピンク色のエビネ


    接写


    令和2年5月撮影。前年発見した株は元気に花を咲かせてくれた。


    令和2年5月 新たに見つかった株


    平成26年5月 御坂山系で撮影。


    同上。 エビネがたくさん生い茂る素晴らしい谷だった。


    同上


    平成2年4月 同じ場所で撮影。 台風で流れてしまったと聞いていたが、それだけではなかった。


    酷い鹿の食害を受けていた。その後咲いたかどうかは確認出来ていない。

 甲府市のエビネは毎年のようにパトロールに出かけているが、登山道沿いに生えていたものは大部分が消滅しておりおそらくは盗掘によるものだと思われる。新たに見つかった場所をこれからも見守って行きたいと思う。

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ムギラン

2020年08月20日 | ラン科
 カエデやカヤ、イチョウなどの古木を好んで生育する着生ランである。光沢のある楕円形の葉の付け根にはムギランの名の由来となる偽球茎という麦の実状の茎が付いている。山梨県では県南部に生育しており群生するが、生育箇所は限られている。


    ムギランが着生したハウチワカエデの木 平成30年5月 南部町で撮影


    ムギラン 平成30年5月 南部町で撮影。


    トリーミング画像。 葉の付け根に麦の実のような偽球茎が付いている。


    平成30年5月 同じ場所で撮影


    トリーミング画像。 花を期待したのだが小さな緑色の蕾が見えるものの開花していなかった。


    令和1年6月 同じ場所で撮影。


    トリーミング画像。 蕾は見えるが開花していないようだ。


    カヤの木の枝に着生したムギラン 令和1年6月 身延町で撮影。


    トリーミング画像。 南部町を訪れた日と同じ日に訪問したが、こちらではもう結実していた。

 ムギランの花は小さくて緑色をしていて目立たない。いずれの場所でも遠い位置に着生しているために撮影が難しいが、まだ開花した花の撮影には成功しておらず、引き続き追いかけたいと思っている。

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