平成19年10月30日 天候秋晴れ
前日台風が通り過ぎ、朝から秋晴れのすっきりとした天候になった。この日は久しぶりに病院の有志を募って御坂山塊黒岳に紅葉と富士山を楽しみに行く予定だったのだが、急遽予定変更、紅葉真っ盛りの茅ヶ岳に行くことにした。標柱のための荷揚げや観音峠から登ったのを含めると、この山は今回6度目の登山となるのだが、すっきりとした富士山や南アルプスを拝めたのは1度だけだ。
コース短絡し、中腹の大明神林道に車を止め、朝7時から歩き始める。いつものように女岩の水場で休憩し、おいしい水をたっぷり補給する。茅ヶ岳稜線に辿り着いたところで右に行くと、岩の上から金峰山方面が一望できる景色の良い場所があり、そこでしばし休憩。昨日の台風の雨は標高の高い場所では雪になっており、金峰山の稜線から国師ヶ岳にかけて雪をかぶり、朝日できらきら輝いて見える。観音峠や曲岳、さらに奥秩父に連なる山並は紅葉真っ盛りだ。今日は今まで茅ヶ岳に登った中でいちばん眺望が良い。
茅ヶ岳中腹の岩の上から見る新雪の金峰山
稜線の登山道に戻り、深田久弥慰霊碑の横を通り過ぎて山頂に到着したのは9時半だった。既に数人の登山者が山頂で休んでいた。南アルプスも雪を被り、鳳凰山、アサヨ峰、甲斐駒ケ岳も薄く雪化粧、その向うに頭だけ見える白根三山は真白に雪をかぶり、このまま冬を迎えるのだろう。富士山の眺望も良い。ひと息いれてから今回のもう一つの目的、茅ヶ岳標柱の回収だ。9月1日にみんなで立てた山梨百名山標柱は10月中旬、何者かに引き抜かれてしまい、プロガイドの井口さんが周囲を捜してくれて金ヶ岳側の斜面に捨てられているのを発見して連絡してくれた。ザイルを縛り付けて登山道から引き上げてもらい、容易に回収できた。幸い標柱は破損していなかったので、このまま使えそうだ。
茅ヶ岳山頂から見る富士山
金ヶ岳と八ヶ岳 左側の円いピークに金ヶ岳の看板が立っている。
山頂に戻って休んだ後、同行した女性陣3人は午後の予定があるために下山、男3人は金ヶ岳まで行ってみることにした。茅ヶ岳山頂から一旦コルに下り、鹿窓ならぬ熊窓(私が勝手に命名)の大きな岩穴を通過して金ヶ岳への急登りとなる。中腹に眺望の良い大岩がありそこに登って眺望を楽しむ。先客が1人おり、のんびりと休んでいた。この方、千本桜から茅ヶ岳に登る道で本日2頭の熊に出くわしたそうで、1頭は足元1mのところを走り抜け、一触即発の状況だったという。登山者が多いからといって安心はできない山域である。急登を登り切ったピークが金ヶ岳山頂だと思っていたのだが、そうではなくてその向うにあるもう一つのピークが山頂であることを初めて知った。すぐそこなのだが、私はあまり登るのに気がすすまなかったが同行した松崎君、元気がありあまっており、行くというので一緒に金ヶ岳山頂まで行く。ここは眺望が悪いと聞いていたのだが、行ってみてびっくり、富士山側の木が切り払われていて茅ヶ岳の上に出る富士の眺望が楽しめる。思いのほか景色が良いのだ。木を切り払うことには賛否両論あるだろうが、私は自然のままに残しておいたほうが良いのではないかと思う。
茅ヶ岳に戻り、軽食をとって2時過ぎに下山、例のごとくエルクに立ち寄って標柱の状況を報告してきた。またセメントと水を荷揚げして標柱再建だ。
大きな岩穴(熊窓と勝手に命名)をくぐって金ヶ岳へ。
紅葉真っ盛り。 金ヶ岳側面の紅葉と南アルプス。
茅ヶ岳の上に出る富士山 金ヶ岳山頂から。
前日台風が通り過ぎ、朝から秋晴れのすっきりとした天候になった。この日は久しぶりに病院の有志を募って御坂山塊黒岳に紅葉と富士山を楽しみに行く予定だったのだが、急遽予定変更、紅葉真っ盛りの茅ヶ岳に行くことにした。標柱のための荷揚げや観音峠から登ったのを含めると、この山は今回6度目の登山となるのだが、すっきりとした富士山や南アルプスを拝めたのは1度だけだ。
コース短絡し、中腹の大明神林道に車を止め、朝7時から歩き始める。いつものように女岩の水場で休憩し、おいしい水をたっぷり補給する。茅ヶ岳稜線に辿り着いたところで右に行くと、岩の上から金峰山方面が一望できる景色の良い場所があり、そこでしばし休憩。昨日の台風の雨は標高の高い場所では雪になっており、金峰山の稜線から国師ヶ岳にかけて雪をかぶり、朝日できらきら輝いて見える。観音峠や曲岳、さらに奥秩父に連なる山並は紅葉真っ盛りだ。今日は今まで茅ヶ岳に登った中でいちばん眺望が良い。
茅ヶ岳中腹の岩の上から見る新雪の金峰山
稜線の登山道に戻り、深田久弥慰霊碑の横を通り過ぎて山頂に到着したのは9時半だった。既に数人の登山者が山頂で休んでいた。南アルプスも雪を被り、鳳凰山、アサヨ峰、甲斐駒ケ岳も薄く雪化粧、その向うに頭だけ見える白根三山は真白に雪をかぶり、このまま冬を迎えるのだろう。富士山の眺望も良い。ひと息いれてから今回のもう一つの目的、茅ヶ岳標柱の回収だ。9月1日にみんなで立てた山梨百名山標柱は10月中旬、何者かに引き抜かれてしまい、プロガイドの井口さんが周囲を捜してくれて金ヶ岳側の斜面に捨てられているのを発見して連絡してくれた。ザイルを縛り付けて登山道から引き上げてもらい、容易に回収できた。幸い標柱は破損していなかったので、このまま使えそうだ。
茅ヶ岳山頂から見る富士山
金ヶ岳と八ヶ岳 左側の円いピークに金ヶ岳の看板が立っている。
山頂に戻って休んだ後、同行した女性陣3人は午後の予定があるために下山、男3人は金ヶ岳まで行ってみることにした。茅ヶ岳山頂から一旦コルに下り、鹿窓ならぬ熊窓(私が勝手に命名)の大きな岩穴を通過して金ヶ岳への急登りとなる。中腹に眺望の良い大岩がありそこに登って眺望を楽しむ。先客が1人おり、のんびりと休んでいた。この方、千本桜から茅ヶ岳に登る道で本日2頭の熊に出くわしたそうで、1頭は足元1mのところを走り抜け、一触即発の状況だったという。登山者が多いからといって安心はできない山域である。急登を登り切ったピークが金ヶ岳山頂だと思っていたのだが、そうではなくてその向うにあるもう一つのピークが山頂であることを初めて知った。すぐそこなのだが、私はあまり登るのに気がすすまなかったが同行した松崎君、元気がありあまっており、行くというので一緒に金ヶ岳山頂まで行く。ここは眺望が悪いと聞いていたのだが、行ってみてびっくり、富士山側の木が切り払われていて茅ヶ岳の上に出る富士の眺望が楽しめる。思いのほか景色が良いのだ。木を切り払うことには賛否両論あるだろうが、私は自然のままに残しておいたほうが良いのではないかと思う。
茅ヶ岳に戻り、軽食をとって2時過ぎに下山、例のごとくエルクに立ち寄って標柱の状況を報告してきた。またセメントと水を荷揚げして標柱再建だ。
大きな岩穴(熊窓と勝手に命名)をくぐって金ヶ岳へ。
紅葉真っ盛り。 金ヶ岳側面の紅葉と南アルプス。
茅ヶ岳の上に出る富士山 金ヶ岳山頂から。