平成19年11月23日 天候晴れ
かねてから歩いてみたいと思っていた黒平からの黒富士へ行くルートを歩いてみたのだが、道を間違えて升形山の向うにあるゴツゴツした岩山、撥岩(ばちいわ)に登ってしまった。(この名前は後日マウントピア黒平の管理人さんに教えてもらった。)
マウントピア黒平の駐車場に車を止め、入り口が良くわからないのでコテージの建っているほうへ歩いていってみると、途中に黒富士の看板が立てられており、さっそくザックを取りに車に戻り、8時30分歩き始める。
マウントピア黒平の管理棟
黒富士入り口の看板 コテージ棟の下につけられている
看板の矢印どおりに沢沿いの道を歩いて行くと15分ほどでコテージの上側から来る道(林の中の道)と合流する。さらに15分ほど進むと『黒平→』と書かれた看板が道の右手につけられていた。黒平がそっちなら反対に行けば黒富士だろう、と思ったのが間違いだった。下山しながらわかったことだが、実はこの手前の木に『黒富士→』の看板があったのだが破損していて下2/3が地面に落下していて気がつかずに通過していたのだ。そうとは知らず(というか、こちらの道のほうがしっかりしている)間違った道をどんどん進むと、カラマツの林の中で道は無くなってしまった。上を見ると尾根が見えているのでたぶんあそこまで行けば道があるだろうと思い、道なき斜面を登って行くと稜線あたりに背の高い笹原が見えてきて、歩きにくそうだ。右にトラバースして尾根に取り付いたが、間違った道を歩いているのは明らかだったので尾根を下ることにする。林業の起動跡なのか獣道なのかわからないが、尾根には道らしきものがあった。
急斜面を下って間もなく歩いてきた道に戻る。右側の木にペンキが塗られていてその先に木橋がかけられていたのでそれを渡り、獣道のような細い道を登ると今度はしっかりとした道に出た。今度こそ道、山の斜面を大きくジグザグに登って行くが、どうもどんどん山から離れてゆくような気がする。途中からゴツゴツとした岩山が見えているが、黒富士ってあんな岩山だったかな?と考えつつ登って行く。登りついたところで黒平の谷が良く見渡せる山の上に出た。ここで大きな道は途絶えていて、そこから先の尾根道は登って来た道を戻るような角度で岩山のほうに向って延びていた。道らしきものはあるのだがかなり薮っぽい。どうみても間違っているだろう、このルート。と思いつつも楽しみながら尾根を進むと、左手から登って来る尾根に合流した。尾根の少し下を見てみると、なんと、そこはさっき私が下降を始めた場所だった!あと10mも登っていれば尾根道(らしきもの)に出たのに。まあいいか。(この尾根は湯平(ゆびら)尾根という名前らしい。)
黒富士ってこんな岩山だったっけ? これは撥岩(ばちいわ)だった。
撥岩直下 左に巻いて岩を登る。
さらに尾根を進んでゆくとやがて道は無くなってしまい、道なき急斜面を、上を目指してどんどん登る。すると今度はゴツゴツとした岩がいくつも見え始めた。やっぱり黒富士じゃないよ、ここは。と思いつつも、せっかく来たのだからあの岩の上に登ってみたい。一つ目の岩を左にトラバースしてゆくと岩の左側は木が生えており、木の根につかまりながら登ればなんとか登れそうだ。しかし降りるのはかなり困難。とりあえずスリング3本とカラビナ2個あるから、まあなんとかなるさ、という気持ちでこの岩を登ると、上には何やら道らしきものがついていた。そして、隣にある大岩の後ろ側から難なく岩の上に登ることができた。
そこから見る景色は絶景!富士山側が切り立っているために遮るものは何も無く、黒富士の左手に富士山が浮かび、眼下に晩秋の黒平の森が大きく広がっていた。時間は11時50分、まだ日は高い。隣に升形山の三角錐が見え、山頂で数名の男の人の話し声が聞こえるほどの距離だ。ルートさえ見つかれば1時間かからずに行けそうだ。
黒富士と富士 撥岩から
黒平の谷を望む
撥岩と升形山 升形山山頂にいる人の声が聞こえるくらいの位置。
岩は大きく3つ飛び出しているが、後側は樹林帯のため3つとも容易に登ることができた。升形山のほうに進んでゆくと、升形山への尾根は大きく右側に回りこんでいるように見え、道が見つからなかったためあきらめて左手の尾根を下る。ここには炭焼きの跡や、明らかに林業軌道跡と思われる道がついていた。しかし、最近人が歩いた形跡はない。尾根沿いに左に巻きながら下って行くとやがてガレた沢に着き、それに沿って下りてゆくと赤いテープサインがつけられた道に合流した。これが黒富士に登るルート、テープはずっと先までつけられているのが見える。ここは次回歩くことにしてコースを確かめながら下山する。沢の詰めに水が汲める場所があることも確認、おいしい水が出ている。さらに下ると、間違えた分岐点に到着。割れて下に落ちている看板の他に、もう一個四角い看板がつけられていた。道を間違えないように割れた看板の上部を木から外し、下部と合せて木の根元に置きなおしてきた。
テープサインのつけられた黒富士への道と合流
見落とした看板 割れて地面に落ちていたため合せて置き直す。
マウントピア黒平の駐車場には1時50分に到着、駐車してあるのは私の車一台だけで、本日の入山者は私だけだったようだ。コースは間違えたものの、こういう道なき道を歩くのもまた楽しい。撥岩という人がめったに行かない穴場も発見、満足だった。次回は間違えずに黒富士、黒平からのメインルートを歩く。
かねてから歩いてみたいと思っていた黒平からの黒富士へ行くルートを歩いてみたのだが、道を間違えて升形山の向うにあるゴツゴツした岩山、撥岩(ばちいわ)に登ってしまった。(この名前は後日マウントピア黒平の管理人さんに教えてもらった。)
マウントピア黒平の駐車場に車を止め、入り口が良くわからないのでコテージの建っているほうへ歩いていってみると、途中に黒富士の看板が立てられており、さっそくザックを取りに車に戻り、8時30分歩き始める。
マウントピア黒平の管理棟
黒富士入り口の看板 コテージ棟の下につけられている
看板の矢印どおりに沢沿いの道を歩いて行くと15分ほどでコテージの上側から来る道(林の中の道)と合流する。さらに15分ほど進むと『黒平→』と書かれた看板が道の右手につけられていた。黒平がそっちなら反対に行けば黒富士だろう、と思ったのが間違いだった。下山しながらわかったことだが、実はこの手前の木に『黒富士→』の看板があったのだが破損していて下2/3が地面に落下していて気がつかずに通過していたのだ。そうとは知らず(というか、こちらの道のほうがしっかりしている)間違った道をどんどん進むと、カラマツの林の中で道は無くなってしまった。上を見ると尾根が見えているのでたぶんあそこまで行けば道があるだろうと思い、道なき斜面を登って行くと稜線あたりに背の高い笹原が見えてきて、歩きにくそうだ。右にトラバースして尾根に取り付いたが、間違った道を歩いているのは明らかだったので尾根を下ることにする。林業の起動跡なのか獣道なのかわからないが、尾根には道らしきものがあった。
急斜面を下って間もなく歩いてきた道に戻る。右側の木にペンキが塗られていてその先に木橋がかけられていたのでそれを渡り、獣道のような細い道を登ると今度はしっかりとした道に出た。今度こそ道、山の斜面を大きくジグザグに登って行くが、どうもどんどん山から離れてゆくような気がする。途中からゴツゴツとした岩山が見えているが、黒富士ってあんな岩山だったかな?と考えつつ登って行く。登りついたところで黒平の谷が良く見渡せる山の上に出た。ここで大きな道は途絶えていて、そこから先の尾根道は登って来た道を戻るような角度で岩山のほうに向って延びていた。道らしきものはあるのだがかなり薮っぽい。どうみても間違っているだろう、このルート。と思いつつも楽しみながら尾根を進むと、左手から登って来る尾根に合流した。尾根の少し下を見てみると、なんと、そこはさっき私が下降を始めた場所だった!あと10mも登っていれば尾根道(らしきもの)に出たのに。まあいいか。(この尾根は湯平(ゆびら)尾根という名前らしい。)
黒富士ってこんな岩山だったっけ? これは撥岩(ばちいわ)だった。
撥岩直下 左に巻いて岩を登る。
さらに尾根を進んでゆくとやがて道は無くなってしまい、道なき急斜面を、上を目指してどんどん登る。すると今度はゴツゴツとした岩がいくつも見え始めた。やっぱり黒富士じゃないよ、ここは。と思いつつも、せっかく来たのだからあの岩の上に登ってみたい。一つ目の岩を左にトラバースしてゆくと岩の左側は木が生えており、木の根につかまりながら登ればなんとか登れそうだ。しかし降りるのはかなり困難。とりあえずスリング3本とカラビナ2個あるから、まあなんとかなるさ、という気持ちでこの岩を登ると、上には何やら道らしきものがついていた。そして、隣にある大岩の後ろ側から難なく岩の上に登ることができた。
そこから見る景色は絶景!富士山側が切り立っているために遮るものは何も無く、黒富士の左手に富士山が浮かび、眼下に晩秋の黒平の森が大きく広がっていた。時間は11時50分、まだ日は高い。隣に升形山の三角錐が見え、山頂で数名の男の人の話し声が聞こえるほどの距離だ。ルートさえ見つかれば1時間かからずに行けそうだ。
黒富士と富士 撥岩から
黒平の谷を望む
撥岩と升形山 升形山山頂にいる人の声が聞こえるくらいの位置。
岩は大きく3つ飛び出しているが、後側は樹林帯のため3つとも容易に登ることができた。升形山のほうに進んでゆくと、升形山への尾根は大きく右側に回りこんでいるように見え、道が見つからなかったためあきらめて左手の尾根を下る。ここには炭焼きの跡や、明らかに林業軌道跡と思われる道がついていた。しかし、最近人が歩いた形跡はない。尾根沿いに左に巻きながら下って行くとやがてガレた沢に着き、それに沿って下りてゆくと赤いテープサインがつけられた道に合流した。これが黒富士に登るルート、テープはずっと先までつけられているのが見える。ここは次回歩くことにしてコースを確かめながら下山する。沢の詰めに水が汲める場所があることも確認、おいしい水が出ている。さらに下ると、間違えた分岐点に到着。割れて下に落ちている看板の他に、もう一個四角い看板がつけられていた。道を間違えないように割れた看板の上部を木から外し、下部と合せて木の根元に置きなおしてきた。
テープサインのつけられた黒富士への道と合流
見落とした看板 割れて地面に落ちていたため合せて置き直す。
マウントピア黒平の駐車場には1時50分に到着、駐車してあるのは私の車一台だけで、本日の入山者は私だけだったようだ。コースは間違えたものの、こういう道なき道を歩くのもまた楽しい。撥岩という人がめったに行かない穴場も発見、満足だった。次回は間違えずに黒富士、黒平からのメインルートを歩く。