山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月光の八ヶ岳、飯盛山  平成20年12月12日

2008年12月18日 | 番外編
 平成20年12月12日 天候晴れ

 日中きれいな青空が広がり、甲府盆地から南アルプスや富士山がすっきりと見える。ようやく雪がついて山らしくなってきた甲府盆地を取り囲む山々。今回は夏に下見しておいた飯盛山に、八ヶ岳に沈む夏の大三角形を見に行った。現在8時半ごろに西に沈んで行く白鳥座は、あと1ヶ月もすると見られなくなってしまう。12月中が最後のチャンスだ。
 野辺山から、左に宇宙線観測所の大パラボラアンテナを見ながら平沢峠に車で入る。時期外れのこの季節は車は1台も停まっていない。広い駐車場は、5時にゲートを閉鎖すると注意書きがされていたため、道脇の空き地に車を停め、午後3時に歩き始める。途中の北側につけられた道は、雪が溶けて再び凍り、アイスバーンになっていてスリップに注意しながら登り、ちょうど1時間で山頂に到着した。南アルプス鋸岳の右端に真赤な夕陽が沈んで行くところだった。

    飯盛山山頂


    金峰山とミズガキ山.こちら側の眺望も良い.


    南アルプスに沈む夕陽

 気温はマイナス5度くらいだろうか、風が吹くと結構寒い。オーバージャケットとオーバーズボン、さらに目出し帽という冬山スタイルで星が輝き出すのをじっと待つ。やがて南アルプスの上空、南西の空にひときわ明るい金星と木星が輝き出す。金星は本当に明るく、まだ夕焼けの赤い空が残っているうちにもう光っているのが見える。さらに東の空から十四夜の明るい月が昇り始める。予想以上に明るかったこの月、自分の影がくっきりと地面に映る。さすがに明るすぎたこの月のおかげで、星はうっすらとしか見えない。7時を過ぎた頃から夏の大三角形が見えてきたものの、写真に撮っても全く輝いてくれない。

    十四夜の明るい月が昇る


    南アルプスの夕暮れと一番星


    八ヶ岳の夕暮れ

 もうひとつ、突然八ヶ岳の中腹が明るくなったと思ったらスキー場のナイターゲレンデの光だった。もうオープンしているのだろうか。全部点灯したり、下半分だけ点灯したりしているところを見ると、試運転中なのだろうか。それにしても星の撮影には明るすぎるナイター照明、8時半まで粘ったのだが、八ヶ岳に沈む夏の大三角形は満足な写真が撮影できずに終わる。

    流星一閃  金星の上に偶然流星が走る.下の線は残念ながら飛行機です.


    月光の赤岳と権現岳  明るすぎるゲレンデのナイター光・


    八ヶ岳に沈む夏の大三角形  画角は最高だが,月光が明るすぎて全く星が写らない.また狙いに行きます.
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする