山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

大雨の白馬岳(白馬大池までで退却)  平成21年7月18-19日

2009年07月23日 | 日本百名山
 平成21年7月18-19日 天候雨時々止む

 1日目 蓮華温泉宿泊

 低気圧が日本海に停滞し、そこから延びる前線の影響で東日本はどこにいってもいまひとつの天候だ。その中でも17日(金)の天気予報で最も降水確率の低い場所を調べると、白馬が最も良さそうだった。前線が北側にいるが、北東に移動するだろうとの予想なのだろう。混雑が予想されるので、テント泊りで未だ訪れたことのない白馬岳に行ってみることにした。
 6時に甲府を出たが、携帯で白馬あたりの雲の動きを見るとちょうど雨雲の通り道になっていた。午前中は登るのが難しそうなので午後雨が上がるのを期待して、途中のインターで2時間ほど寝る。11時ごろ白馬村に入ると、雨があがるどころか、土砂降りの大雨だった。猿倉に行く県道白馬岳線は大雨のため通行止めの表示が出ている。どうも登山どころではなさそうな雰囲気だ。少々到着までに時間がかかるが、ロープウェイを気にせずに登れる蓮華温泉からのルートを選び、そちらに移動する。

    大雨で濁流と化したわさび沢(蓮華温泉途中の沢)


    蓮華温泉.ここは新潟県糸魚川市.あいにくの雨.

 12時、蓮華温泉到着。雨はやや小降りにはなったが相変わらず降り続いている。下山してきた人たちがいたので、上の状況を聞いてみると、かなりの雨と風で途中の登山道が小川のようになっているという。大池まで行けないことはない時間だが、行ったとしても雨と風に見舞われるだけ。この日は蓮華温泉ロッジに1泊させてもらうことにした。受付を済ませて食堂で昼食、カレーを食べた。風呂に入って一休みするが、時間はまだ2時だ。また一寝して、雨がだいぶ止んできたので午後3時半過ぎから野天風呂(外湯)に行ってみることにした。ここにはそれぞれ成分の違う4つの外湯がある。靴で歩くように掲示されてはいるのだが・・・まだ濡らしていない登山靴を履いてゆくのは避けてここはサンダル履きで登ってみた。まず三国一の湯、2人くらいしか入れない小さな湯で、手を入れてみると温水プール並みのぬるま湯。風邪を引きそうなのでここはパス。2つ目は仙気ノ湯。白く濁った湯で温度も手頃で、ちょうど衛星放送スカパーの取材が来ているところだった。私も入ろうと思って上着を脱ぎ始めたところ、私の斜め後で女性の方が着替え始めた。スカパー取材のためのタレントさんだった。さすがに一緒に入る気にはなれず、テレビに映るのもちょっと避けたい。ここはやめて、その上の薬師の湯に移動した。そこには・・・高齢男女が7~8人芋荒い状態で入浴中で、とても入るスペースなどない。それにしても皆さん元気、外湯全てに入るとのことで、残り2つだという。その中には・・・おそらくあのぬるま湯も入っているのだろう。しばらく待って、皆さん退却したところで入浴する。ここも白く濁った湯で、ややぬるいが熱い湯が苦手な私にとってはちょうど良かった。若い(美人の)女性が1人、さらにその連れの男性が遅れてやって来て、3人でゆっくりとお風呂につかる。

    蓮華温泉ロッジ前からの風景.左側に朝日岳が隠れる.


    三国一の湯.ここはぬるま湯.


    仙気ノ湯.入ろうとしたら後ろでタレントさんが着替え中だった.

 存分に堪能したところで再び仙気ノ湯に行ってみると、タレントさんは2人の男性と一緒にまだ入浴中だった。ちらっと横顔を拝見したが、さすがに美人、そのうえスタイルも・・・お風呂に入っているので肩から胸元までしか見えないが抜群!といった感じだった。さらに下に移動して今度は黄金湯に行く。ここは上の二つとは違ってお湯がかなり澄んでいる。しかも誰もおらず、1人でお風呂を独占。湯加減もちょうど良かった。雨足がやや強まり、5時過ぎにロッジに戻った。

    いちばん上にある薬師の湯.眺望も良い.スカパーの取材陣がやって来たところ.


    黄金湯.誰も入っていなかった.


    黄金湯,ここは独占.サンダル履きで行ってしまいました.


 本日の蓮華温泉ロッジは私と同じように予約無しの宿泊客が多かったようで、ほぼ満室状態、食事は3回に分けて行なわれた。私は一人だったこともあって、最初の食事に入れてもらって早々に食事を済ませ、再びロッジの内湯につかる。(本日4回目の風呂。)4~5人の入浴者がいたが、皆一様に雲が立ち込める夕暮れの空を見上げながら、明日の天気を心配していた。明日は暗いうちに早立ちするつもりなので、8時半には早々に眠りについた。(翌日に続く)
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標柱整備とトレーニング、茅ヶ岳 平成21年7月13日

2009年07月23日 | 八ヶ岳・秩父山系
 平成21年7月13日 天候曇り

 茅ヶ岳の番人、末木さんから標柱が無事であるというメールと写真を送っていただいたのはもう2ヶ月以上前のことだ。今回はいたずらされている様子は無いのだが、心配なのは標柱の文字だ。特にいちばん損傷のひどかった「茅」の文字は黒ペンキが剥げて木肌が露出してしまっているように見える。見栄えの問題もあるが、それ以上に心配なのは水を吸い込んで標柱の木が朽ちてしまうことだ。トレーニングを兼ねて、午後から茅ヶ岳に向かう。
 いつものように大明神林道に車を止めてルートを短絡する。今回は尾根道を登ることにした。トレーニングのため、30分ほどハイピッチ(私としては)登ると、右足の足首から足底にかけて痛みが出てきた。以前から時々あったが、歩いていると良くなっていたのでそのまま歩くが、この日は全く痛みがひかず、むしろ増してきた。たまに慣れないことをするとこんなもの、いつものスローペースに戻して歩く。

    尾根道を行く.藪っぽく見えますが道はしっかりしてます.


    野草がたくさん咲く.この花はママコナ?と???


    キバナノヤマオダマキ


    ウスユキソウ

このルートは山頂の直下だけ急勾配になっており、その途中の右側に土の斜面が露出した場所がある。ここは赤紫色の濃いビランジが咲く場所で、毎年この花を見るのを楽しみにしている。立ち寄ってみたが、まだ葉っぱだけで蕾もついていない状態だった。8月が見頃だろう。ここからは富士山も眺めることができる。

    ビランジはまだ葉っぱだけ.


    ここからは富士山が見える.下に咲くピンクの花はシモツケ.

 相変わらず足の痛みは改善しないが歩くには支障ない。ちょうど2時間で山頂に到着し、靴を脱いでマッサージとストレッチを行なう。標柱を確認すると、やはり茅の文字を中心にペンキが剥げ落ちている。黒ペンキを取り出してまず文字の修復を行い、(見栄えの良い文字を書くのは結構難しい)さらにニスを取り出して標柱全体にニスを塗る。ここで問題発生、昨年9月に標柱修復以来、放置してあったニス塗り用の刷毛が乾燥して石のようにカチカチに固まってしまっている。溶解液に浸してみるが全く柔らかくなる気配が無い。止む無し、標柱にニスを直接垂らしてこの硬い刷毛で引き伸ばすようにしてニスを塗り、なんとか修復を完了(?)した。

    山頂到着.これで6度目くらいか?


    山頂標柱の文字.予想通り剥げている.


    整備終了.ひとまずは見られるようになった?


    天候がやや回復し,富士山が見えるようになってきた.風が強く木が揺れる.


    午後5時だが,日はまだ高い.写真の真ん中に太陽を持ってくるとゴーストが出ないと聞いたので試したが・・・若干のゴーストが出る.

 下山は女岩側のルートをとる。女岩の水場に行くと、末木さんたち、山梨山の会が置いてくれたマグカップがきれいに並べて置いてあった。足は痛いが、歩行や踏ん張るには支障なし。下りながら気がついたのだが、以前に比べて女岩から上のルートがかなり踏まれていて道幅が広くなっており、さらにトラロープがつけられて歩きやすくなっていた。順調に下山し、1時間少々、まだ日が沈まないうちに車に到着した。

    曲岳,升形山,黒富士方面を望む.5月にのぞむ君,カズ君と楽しく歩いた山域.

 足の痛みは翌日も続き、トレイルランニングをやっている先生に聞いてみたところ、これは足底筋膜炎という肉離れの一種のようなものとわかった。扁平足の人がなりやすいそうで、私はまさに扁平足。風呂上りに自分の足跡が一目瞭然にわかってしまう。なので、走ることは昔から苦手なのだ。痛みは2日で改善、連休はいずこへ?
コメント (2)
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