山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

山と花と星の奏でる音楽会 2010 X'mas (12月23日 天皇誕生日開催)

2010年12月21日 | 番外編
 ここのところ来年のカレンダー作りで手いっぱい、その後この会に向けてのスライド編集(まだ全然できてない!)となかなかネットに向かう環境にならず、すっかり遅れてしまいました。約2ヵ月間も更新していなかったにもかかわらず、以前と変わらないたくさんのアクセスをいただき、ありがとうございました。当直・日直の回数が増えて週末までに疲れが抜けず、山に行く回数が減っているのは事実ですが、登っていないわけではありません。できるだけ更新して行きたいと思っています。ご心配をおかけしてすみません。
 開催まで残すところあと数日となってしまいました。掲示が遅くなって申し訳ありません。さて、この「山と花と星の奏でる音楽会」、昨年の12月23日に初演して以来、1年間で実に7回も上演してきました。5年間撮り集めてきた画像で作成したスライド集は30本を超えます。今回はその総集編、ではありますが、曲が変わるのでそれに合わせて画像も少し変り、また、今回に向けてのオリジナルも4~5本作成しています。ご都合よろしい方、是非お越しください。最後に景品が当たる抽選会があります。



 今回は上演予定の曲目と画像も公開します。

    山と花と星の奏でる音楽会 2010.X’mas

 曲目と映像(予定) 

 第1部 14:00~

①Von Voyage (Violin:葉加瀬太郎)
  映像:雲海の情景

②夢見る頃を過ぎても(歌:八神純子)
  映像:町明かりの情景

③ショパンの練習曲第13番変イ長調 作品25-1「牧童」(Piano:小山実稚恵)
  映像:名峰北岳

④Beautiful days(Violin:宮本笑里)
  映像:天空の花園 ~北岳に咲く花たち~

⑤サンタが町にやって来た(Jazz version)
  映像:樹氷の情景

⑥シューマン「子どもの情景」から「トロイメライ」(Violin:葉加瀬太郎)
  映像:月光の情景

 第2部 15:00~

⑦DIAMONDS(歌:Princess Princess)
  映像:ダイヤモンドな富士たち

⑧パッヘルベルのカノン ~ハンドベル・バージョン~
  映像:星の輝く夜の情景

⑨Tears(Violin:宮本笑里)
  映像:秋の槍・穂高連峰

⑩シューマン:交響曲第3番「ライン」から第5楽章(レナード・バーンスタイン指揮 ウィーン・フィル)
  映像:名峰富士

⑪Sometime Somewhere いつかどこかで(Violin:寺井尚子)
  映像:Earth Shadowの空

⑫ショパンのエチュード ホ長調 作品10-3「別れの曲」(Piano:ルイサダ)
  映像:星に願いを ~流星流れる星空の情景~

コメント (5)
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不発に終わった秋の毛無山ダイヤモンド 平成22年10月23日

2010年12月21日 | 南アルプス
 平成22年10月23日 天候晴れ

 ずっと頭の中で描いているがなかなか撮れないダイヤモンド富士、それは一面に広がる雲海の上に昇るダイヤモンド。標高1,500mを越えないと撮影できないこの絵は撮影できる場所が限られており、毛無山と笊ヶ岳は絶好の場所だ。何度も登っているこの二つの山だが、未だ雲海上のダイヤには巡り合っていない。そう簡単に撮影させてくれるものではない。
 前日の10月22日は雲の多い空模様だったが精進湖から富士山は見えていた。写ば写ばの栗林先生の喫茶店に立ち寄った後、朝霧高原の毛無山登山口に向う。オリオン座が昇って来るのが夜9時過ぎなので、山頂に夜9時までに到着すれば良い。4時間かかると見て、歩き始めたのは夕方4時半。普通の人はもう下山している時間から登り始めるので、もちろん誰1人出会うこともなく、毛無山の急登りをテント担いで黙々と登る。

    毛無山を代表する滝、不動の滝

 5合目あたりですっかり日が暮れてヘッドライトを点灯、時折霧に巻かれて視界が悪くなるが、少し待つと霧が晴れて空にうっすらと月が見える。9合目の富士山展望台に着いたのが8時を少し回った頃で、展望台から富士山を眺めてみるとちょうど富士山の真上に月が昇っているところだった。数枚撮影したがあっという間に富士山は雲の中に消え、その夜は二度と姿を現すことはなかった。山頂にテントを張ってしばらく空を眺めてみたが、月も星も全く姿を現さず、その夜は寝るしかなかった。

    9合目富士山展望台から見る富士山。一時的に雲が晴れて姿が見えたが、その後は姿を現さず。

 迎えた23日の朝、一面の雲海とは行かないが、富士山5合目あたりに巻いた雲の上に富士山が浮かんでいた。しかし、悪いことに富士山の真上にも大きな雲がかかってしまっている。裾野は朝焼けで赤く染まってはいるものの、果たしてダイヤモンドになるのだろうか?夜明けとともに空の雲は少しずつ晴れて行くが果たしてその時までに晴れてくれるのか?時計と空を見ながら祈るように待ったが・・・6時40分、ダイヤモンドの時間になっても富士山頂にかかった雲の帯は消えることはなかった。6時49分、雲の切れ間から太陽が姿を現したが、わずかの差でダイヤモンドにはならなかった。ほんの少しだけ雲の位置がずれていれば、きっと素晴らしいダイヤモンド富士になったであろうが、自然相手の写真はこのようなことは良くあることで、良い写真とそうではない写真はほんの紙一重の差でしかないのだ。「またおいでよ、今度は凄い景色を見せてあげるから」山がそうつぶやいているような気がした。

    迎えた朝の富士。山頂に大きな雲の帯・・・


    少しずつ狭まってはいるが・・・


    ダイヤモンドに間に合うか?


    祈るようにその時を待つ。光の放射は富士山頂から広がっている。


    わずかに至らず。雲間からダイヤモンド富士になったなら、良い写真になっただろうが・・・


    毛無山に昇る朝日


    草紅葉と富士


    展望台から見る南アルプス

 いつもなら登って来た道をそのまま下りるのだが、今回は1度だけ歩いたことのある地蔵峠から沢沿いに下りる道を歩いてみることにした。地蔵峠からのダイヤモンドも悪くは無く、場所と視界の確認、それともうひとつ、この山塊で不動の滝と並ぶもう一つの大きな滝、比丘尼(びくに)の滝を見に行きたかったことがある。地蔵峠の上には絶好の富士山展望台があり、紅葉もちょうど見頃で良い景色に出会えた。ここは4年ほど前の冬にやはりダイヤモンドを狙って下部温泉側から登った時、樹氷が素晴らしく綺麗だった場所だ。その時は何故か野良犬のシロ君が山頂までずっとお供してくれた。

    毛無山稜線の紅葉 今年はハズレ。


    地蔵峠上の展望台から見る紅葉と雲海の富士山(来年のカレンダーに使いました)


    地蔵峠から見る富士山 このあたりからのダイヤモンド富士も良さそうだが、やはり、当面は山頂にこだわりたい。

 地蔵峠から一旦急下りになるが、その先は尾根道と違って傾斜は緩やかで、沢を数回渡り返す。初めて歩いた時は対岸に渡る場所がわからず少々とまどったことがあったが、今回は全く迷うことなく(ルートもわかりやすくなっている)進む。あと10分ほどで尾根道分岐というところに比丘尼の滝がある。「尼」という名がついているが、むしろ男性的なイメージを受ける豪快に落下する滝だ。

    毛無山のもう一つの滝、比丘尼(びくに)の滝

 約4時間のスローペースで下山し12時半、麓の駐車場に到着した。帰り支度をしていると、見慣れた方が下山してきた。この山塊の主、ミスター毛無山さんだ。毎週この山に登られており、登頂回数は既に1500回を越えているのではないだろうか。この山に登る時は必ずといって良いほどこの方とお会いする。今回はルートが違ったので会えないかと思っていたのだが、偶然にも駐車場でお会いできるとは光栄だった。また来ますと挨拶して別れた。
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