20年ぶりとなる平成26年2月8日の大雪は、夕方一旦止んだものの再び降り出し、未明まで降り続いた。甲府市内で45cm、河口湖では60cm以上の豪雪となった。明けた2月9日は風も穏やかで温かな日差しが降り注いだ。庭や幹線道路に出るまでの道を雪かきしなければとてもではないが安全に車を走らせることはできない。午前中は10時過ぎまで雪かきに追われる。
御坂山塊が雪景色を楽しむには良いかもしれないが、とてもではないが登山口まで車が入れないし、時間ももう遅くなってしまった。いちばん近い場所で甲府盆地と富士山が望める場所といったら、八王子山(千代田湖の湖畔にある山)だろう。曲がりくねった傾斜のきつい千代田湖への道はとても車で昇れる気はしないので、麓の緑ヶ丘運動公園から歩くことにする。
運動公園の駐車場は除雪作業の真っ最中だったが、雪の少ないところに車を止めさせてもらう。出発は11時40分になる。日差しが暖かく、雪はどんどん融け始めていて歩道は半水たまり状態になっていた。
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緑ヶ丘運動公園の駐車場とこれから歩く湯村山~八王子山の尾根。
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一段上にあるゲートボール場。30~40cmほどの積雪。
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既にトレースはしっかりとついている。雪が融け出してズルズル状態。
遊歩道にはもうしっかりとしたトレースがあるが、足跡を見るとほとんどが長靴の足跡だ。融け出したズルズルの雪道には長靴のほうが有利かもしれない。このままトレースを追えば湯村山にたどり着くが、それでは面白くない。折角の雪だし、ここは遊歩道を離れて湯村山山頂に直登する鉄塔コースを、雪を踏みながら登ることにする。コースを外れて雪の斜面を登って行くと、5分くらい登ったところで反対側の斜面から登って来たトレースに合流してしまう。こちらは登山靴の靴跡。大きな足跡の中に小さな足跡が付いているところをみると、男女2人組だろう。このトレースはその上を走る遊歩道に合流していたので、その先はトレースの無い斜面を歩き易いところを探して登るが、ところどころ黄色いペンキサインがついており、適当に登ったつもりでもどうやら登山道に沿って歩いているようだ。40分ほど歩いて湯村山山頂に到着する。
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遊歩道を外れて雪の斜面を登るが、間もなく反対側からの登山者のトレースに合流した。
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林の隙間から見る白い甲府盆地
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鉄塔の下をくぐる。
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上部は岩のゴロゴロした斜面。右上に見える石垣が遊歩道で、先行したトレースはここで遊歩道に合流していた。
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遊歩道を歩かずそのまま湯村山まで直登する。雪は脛のあたりまでで、楽しむには快適な積雪量。もうすぐ山頂。
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休憩所の立つ湯村山山頂。
朝は見えなかった富士山だったが次第に雲が晴れて姿を現した。雪化粧した甲府盆地の向こうに富士山が立つ。できれば雪の着いた木を前景にしたかったが、気温が上がりこの時間にはもうほとんど樹氷の姿は無くなっていた。
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湯村山から見る雪化粧の甲府盆地と富士山
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同上
トレースの無い山頂裏側のルートを回って遊歩道と合流し、今度は八王子山を目指す。こちらにもしっかりとしたトレースがあるが、遊歩道の階段を避けるように階段脇にトレースがついており、ここは階段道のど真ん中を・・・ということでトレースを使わずに雪を踏んで階段の真ん中を歩く。途中でスコップを担いで下りてきた人とすれ違った。先に進むと、下りの急階段のところはつまずかないようにきれいに除雪されていた。
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トレースのある遊歩道に合流。
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トレースは階段の右側についていたが、これを使わずに階段のど真ん中を歩く。
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振り返って見る湯村山
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ここは踏まれた昇りの階段道
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林越しに見る白い甲府盆地
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こちらは急下りの階段道。きれいに除雪されていた。
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途中の休憩所。右側に見えるのが目指す八王子山。
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雪の斜面と八王子山
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甲府市内の低山でもこんな雪景色が見られる日もある。
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八王子山への昇り。日当たりの良いこの斜面は雪が融けて水が流れ落ちる。
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八王子山と休憩所。もう雪は大部分落ちてしまっている。
なかなか出会うことの無い湯村山界隈の雪を存分に楽しみながら、登山道を外れて右に左に散策しながら歩いたため、普通ならば湯村山から1時間少々で到着する八王子山まで2時間もかかり、展望地に到着した。この場所は春に訪れると山桜が尾根を彩り、その向こうの甲府盆地越しに富士山を望むことが出来る絶景地だ。夜景も素晴らしい。気温が上がって霞が出てしまったが、白く雪化粧した甲府盆地の向こうに富士山が全容を現していた。
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休憩所から見る雪化粧の甲府盆地と南アルプス
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雪化粧の湯村山と甲府盆地
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いつか見たいと思っていた白い甲府盆地と富士山
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八王子山山頂に立つ神社。
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裏側の千代田湖と茅ヶ岳山塊。千代田湖から登るとここまで20分とかからない。
山頂の向こう側にもう1ヶ所素晴らしい展望台がある。そちら側に行ってみるが、急傾斜の道は雪が緩くてスリップし易い。トレースはしっかりとあったが、こちら側はやや雪が深く歩きにくい。展望地は策を越えた向こう側、岩から落ちたら命の保証は無いので、足場をしっかりと踏み固めて岩の上に登る。ちょうど甲府駅前のビルが立ち並ぶ向こう側に富士山が立つこの展望台からの景色は、この界隈で写真撮影には最も適した場所だと思っている。
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展望地に到着。右手の岩の上が眺望に優れているが、反対側は崖になっていて落ちたらひとたまりもない。
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岩の上から見る雪化粧の甲府盆地越しの富士山。なかなかこれほどの積雪になることが無く、ようやく出会えた景色。
帰りは車道をひたひたと歩いて駐車場に戻ったが、こちらの道は除雪されてはいるものの日蔭では路面が凍っていてかなり危険な状態だった。タイヤの滑り止めを装着している車が3台に1台くらい見られたが、それでも明朝はかなり危険な思いをすることだろう。私の住む積翠寺町も坂道を登るため、この日はタイヤ館に寄って滑り止めを購入し、装着して帰宅した。
めったに無い大雪だけに、雪かきなどで大変な苦労をした人がたくさんいるかと思うが、こんな時だからこそ楽しめる山歩きと景色がある。
御坂山塊が雪景色を楽しむには良いかもしれないが、とてもではないが登山口まで車が入れないし、時間ももう遅くなってしまった。いちばん近い場所で甲府盆地と富士山が望める場所といったら、八王子山(千代田湖の湖畔にある山)だろう。曲がりくねった傾斜のきつい千代田湖への道はとても車で昇れる気はしないので、麓の緑ヶ丘運動公園から歩くことにする。
運動公園の駐車場は除雪作業の真っ最中だったが、雪の少ないところに車を止めさせてもらう。出発は11時40分になる。日差しが暖かく、雪はどんどん融け始めていて歩道は半水たまり状態になっていた。
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緑ヶ丘運動公園の駐車場とこれから歩く湯村山~八王子山の尾根。
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一段上にあるゲートボール場。30~40cmほどの積雪。
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既にトレースはしっかりとついている。雪が融け出してズルズル状態。
遊歩道にはもうしっかりとしたトレースがあるが、足跡を見るとほとんどが長靴の足跡だ。融け出したズルズルの雪道には長靴のほうが有利かもしれない。このままトレースを追えば湯村山にたどり着くが、それでは面白くない。折角の雪だし、ここは遊歩道を離れて湯村山山頂に直登する鉄塔コースを、雪を踏みながら登ることにする。コースを外れて雪の斜面を登って行くと、5分くらい登ったところで反対側の斜面から登って来たトレースに合流してしまう。こちらは登山靴の靴跡。大きな足跡の中に小さな足跡が付いているところをみると、男女2人組だろう。このトレースはその上を走る遊歩道に合流していたので、その先はトレースの無い斜面を歩き易いところを探して登るが、ところどころ黄色いペンキサインがついており、適当に登ったつもりでもどうやら登山道に沿って歩いているようだ。40分ほど歩いて湯村山山頂に到着する。
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遊歩道を外れて雪の斜面を登るが、間もなく反対側からの登山者のトレースに合流した。
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林の隙間から見る白い甲府盆地
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鉄塔の下をくぐる。
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上部は岩のゴロゴロした斜面。右上に見える石垣が遊歩道で、先行したトレースはここで遊歩道に合流していた。
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遊歩道を歩かずそのまま湯村山まで直登する。雪は脛のあたりまでで、楽しむには快適な積雪量。もうすぐ山頂。
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休憩所の立つ湯村山山頂。
朝は見えなかった富士山だったが次第に雲が晴れて姿を現した。雪化粧した甲府盆地の向こうに富士山が立つ。できれば雪の着いた木を前景にしたかったが、気温が上がりこの時間にはもうほとんど樹氷の姿は無くなっていた。
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湯村山から見る雪化粧の甲府盆地と富士山
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同上
トレースの無い山頂裏側のルートを回って遊歩道と合流し、今度は八王子山を目指す。こちらにもしっかりとしたトレースがあるが、遊歩道の階段を避けるように階段脇にトレースがついており、ここは階段道のど真ん中を・・・ということでトレースを使わずに雪を踏んで階段の真ん中を歩く。途中でスコップを担いで下りてきた人とすれ違った。先に進むと、下りの急階段のところはつまずかないようにきれいに除雪されていた。
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トレースのある遊歩道に合流。
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トレースは階段の右側についていたが、これを使わずに階段のど真ん中を歩く。
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振り返って見る湯村山
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ここは踏まれた昇りの階段道
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林越しに見る白い甲府盆地
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こちらは急下りの階段道。きれいに除雪されていた。
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途中の休憩所。右側に見えるのが目指す八王子山。
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雪の斜面と八王子山
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甲府市内の低山でもこんな雪景色が見られる日もある。
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八王子山への昇り。日当たりの良いこの斜面は雪が融けて水が流れ落ちる。
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八王子山と休憩所。もう雪は大部分落ちてしまっている。
なかなか出会うことの無い湯村山界隈の雪を存分に楽しみながら、登山道を外れて右に左に散策しながら歩いたため、普通ならば湯村山から1時間少々で到着する八王子山まで2時間もかかり、展望地に到着した。この場所は春に訪れると山桜が尾根を彩り、その向こうの甲府盆地越しに富士山を望むことが出来る絶景地だ。夜景も素晴らしい。気温が上がって霞が出てしまったが、白く雪化粧した甲府盆地の向こうに富士山が全容を現していた。
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休憩所から見る雪化粧の甲府盆地と南アルプス
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雪化粧の湯村山と甲府盆地
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いつか見たいと思っていた白い甲府盆地と富士山
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八王子山山頂に立つ神社。
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裏側の千代田湖と茅ヶ岳山塊。千代田湖から登るとここまで20分とかからない。
山頂の向こう側にもう1ヶ所素晴らしい展望台がある。そちら側に行ってみるが、急傾斜の道は雪が緩くてスリップし易い。トレースはしっかりとあったが、こちら側はやや雪が深く歩きにくい。展望地は策を越えた向こう側、岩から落ちたら命の保証は無いので、足場をしっかりと踏み固めて岩の上に登る。ちょうど甲府駅前のビルが立ち並ぶ向こう側に富士山が立つこの展望台からの景色は、この界隈で写真撮影には最も適した場所だと思っている。
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展望地に到着。右手の岩の上が眺望に優れているが、反対側は崖になっていて落ちたらひとたまりもない。
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岩の上から見る雪化粧の甲府盆地越しの富士山。なかなかこれほどの積雪になることが無く、ようやく出会えた景色。
帰りは車道をひたひたと歩いて駐車場に戻ったが、こちらの道は除雪されてはいるものの日蔭では路面が凍っていてかなり危険な状態だった。タイヤの滑り止めを装着している車が3台に1台くらい見られたが、それでも明朝はかなり危険な思いをすることだろう。私の住む積翠寺町も坂道を登るため、この日はタイヤ館に寄って滑り止めを購入し、装着して帰宅した。
めったに無い大雪だけに、雪かきなどで大変な苦労をした人がたくさんいるかと思うが、こんな時だからこそ楽しめる山歩きと景色がある。