山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

春の甲府市北東部散策 積翠寺から愛宕山を越えて市役所へ  平成26年4月2日

2014年04月03日 | 山梨無名山
 雪で遅れていた桜の開花が進み、武田通りの桜も7分咲きとなった。増えた体重と出た腹を少しでも引っ込めるために、この日は積翠寺の自宅から用事のある甲府市市役所まで歩いて行くことにした。普通の道を歩くのではつまらないので、梅の咲く積翠寺の東山農道、そこから武田の杜遊歩道、躑躅ヶ崎園地、さらに愛宕山を経て東側に下り、しだれ桜で有名な帰命院を見て甲府市役所まで歩く、約10kmの行程を行く。梅や桜を見ながらの花見散策だが、途中あちらこちらに立ち寄ってみたいと思う。アスファルトの道が多いので靴は登山靴では無くてトレッキングシューズ(といっても柔らかめのスポーツシューズに毛が生えた程度のもの)を履いて、9時に自宅を出発する。

 (今回の記事は写真が多量です。お許しを。)


    9時、積翠寺自宅を出発。空は青空だったが・・・


    積翠寺を流れる相川の上流部


    梅の咲く里積翠寺。我が家も写ってます。


    東山農道の梅はもう終わり。


    農道から下って竜華池(りゅうがいけ)近くの公園に立ち寄る。桜は7分咲き。


    公園の桜

 竜華池は昨年から大規模な改修工事が行われていて登山道への通行は出来ないのを知っており、脇の石積みを登って登山道に入ろうと考えていたのだが、ちょうどその場所の工事の真っ最中だったためにあきらめて、昨年と同様にまたしても護国神社裏側の藪を登って躑躅ヶ崎園地に登り着く。


    改修工事中の竜華池。もう2年近く工事が行われている。


    大規模工事中の竜華池。向こうに見える尾根筋に躑躅ヶ崎園地に至る登山道がある。


    この脇を登ろうと思ったのだが、工事の人たちが作業中。


    護国神社の桜並木


    護国神社


    護国神社の先にある池。トレッキングシューズではやや不安があったが、この裏側から籔に入る。


    躑躅ヶ崎園地


    園地から望む甲府市街。右手に見えるのは湯村山、その向こうは南アルプス。


    躑躅ヶ崎園地の桜はまだ3分咲き。

 そのまま道を進むと樹木見本林を経て愛宕山に行く車道に出るが、眼下に見える円光院の桜を見て行きたかったので、またしても道の無い斜面を円光院に向かって真直ぐに下りると、籔っぽい梅林を通り抜けて円光院の墓地に抜け出た。境内へは強引に柵を乗り越えるか、下まで回り込まないと行けないので、脇から見るだけで通り過ぎ、車道を愛宕山に向かう。


    円光院の墓地とお寺


    円光院の上の小さな山の上には東屋が立っている。ここに来る人はほとんどいないと思われるが、ベンチは修理されていた。


    東屋からの眺望。

 車道を進み、もうすぐ愛宕山というところで左側の山に登れそうな道がついていた。まだ登ったことの無いピークなのでちょっと立ち寄ってみると、その山の名前は「大笠山」という名で、整備された遊歩道がついていた。


    大笠山の登り口。さながら小ロックガーデンの雰囲気。


    登って行くと、整備された立派な遊歩道に出た。


    車道から20分ほどで大笠山に到着。


    水でも流していたのか、大きな建造物があった。

 いちばん高いところはその先だったので行ってみたが、三角点も看板も何も無い岩のゴロゴロしたピークだった。戻って休憩した後、反対側に下りる遊歩道を下ってみた。そして降り立ったところは・・・愛宕山こどもの国にある劇場広場というところだった。


    咲き始めたタチツボスミレ


    出たところは・・・こどもの国劇場広場。こんなものがあったとは初めて知った。


    劇場広場


    花の迷路という遊び場もある。


    水車。この水路にはカエルがいて、「グー、グー」という鳴き声が聞こえる。


    山の名前が凄い!登ってみることにする。


    岩の小ピーク。あまり夢は見られなそうだが・・・。向こうに見えるのが先ほど登った大笠山。


    車道を越える橋を渡り仏舎利塔へ。


    さらにその先はこどもの国の遊び場。ここは子供が小さい頃に良く連れて遊びに来ていた。


    愛宕山科学館。ここのプラネタリウムのドームはさながら立体映画館。


    科学館から見下ろす甲府盆地。天気が良ければ御坂山塊越しの富士山が美しい。


    科学館の脇から向こう側の展望広場に行く。こちら側はほとんど人がいない。


    しだれ桜と科学館


    神社が立っている。

 愛宕山科学館の先にある展望地から南側にブドウ畑の中を下りる道がある。この道は細くて入り口がわかりにくく、歩く人がほとんどいない。


    ブドウ畑の中を甲府の町を見下ろしながら下りる。


    方向を東に変えて、東光寺側に下りる。左下に見えるお寺が甲府五山のひとつ、能成寺。


    ブドウ畑の中に広がるホトケノザのお花畑。右のこんもりした山が大笠山、左の木の上が愛宕山科学館。


    能成寺


    車道を少し行くとしだれ桜の名所帰命院(きみょういん)に至る。


    毎年の恒例になっている帰命院のしだれ桜。逆光と曇り空のために色が出ない。


    帰命院の桜を見上げる。

 能成寺、帰命院と回った後、駅に向かって線路の脇を進むと、途中に長禅寺という五重塔が立つお寺がある。これも甲府五山のひとつで、大きくて立派なお寺である。


    長禅寺。改修工事が行われていた。


    三重塔と五重塔が立つ大きなお寺。


    甲府駅近くの舞鶴城公園。目的地の市役所までもうすぐ。


 甲府駅に到着したのが午後2時45分、6時間近く歩いてようやく到着したことになるが、下りが多かったのであまり疲れは感じなかった。駅前の吉野家で牛丼を食べて遅い昼食となる。梅・桜を見ながらの花見散策だが、その他に円光院、能成寺、長禅寺という甲府五山のうちの三山を歩いたことになる。東光寺まで足を延ばすこともできたが、昼食を持っていなかったのと予定外の大笠山に登ったのでこの日は止めた。


    歩いた行程図(一部間違っているかもしれません。)


市役所で目的の書類を取った後、なじみの喫茶店で2時間ほど休憩して自宅に帰るのだが、乗り物を使うのも癪なので歩いて帰ることにした。約4.5kmの道のり、かつアスファルトの道。これがいちばん辛かったかもしれない。
コメント (2)
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