何度か訪れている沢であるが、今回訪れるのは3年ぶりくらいである。青々とした苔の生したこの沢には珍しいシダが何種類か生育している。
青々とした苔の生す美しい沢
椹の大木が何本も生えている。
下から見上げる椹の大木。妖木の様相を呈している。
渓谷の苔の中に生えるフジシダ
少し減ったように見えなくもないが結構ある。
葉の生えた無性芽を付けたフジシダ
これはミヤマクマワラビであろう。おそらく冬季には枯れる。
大きな木にはオシャクジデンダがたくさん着生している。
まだ葉を巻いておらず、胞子嚢をたくさん付けている。
これはナガオノキシノブであろう。
見たかったのはこのシダ。
スギラン。以前よりもやや小さくなっており、右側にあった株は脱落してしまったようである。
生き残っていてくれて少し安心。
貝殻状の胞子嚢は破れて胞子はもう放出された後のようである。
以前と変わらず青々とした美しい沢はそのままの状態で残っていた。沢の脇に生育していたフジシダは少し減ったように見えるが、少し奥に入ってみると変わらずたくさん生育していた。着生シダのスギランは落下して消失してしまうことを心配していたが、2株あったうちの1株は脱落してしまったようである。この界隈を探せばおそらくまだあるのだろうが、高い位置に生育しているこのシダを探すのは容易ではない。