昨年愛宕山から夢見山・大笠山界隈を散策している時に山梨県では珍しいサイゴクベニシダというシダを発見した。発見した時には何だか分からなかったのだが、いろいろと調べてみてサイゴクイノデで間違い無さそうである。前日の武田の杜樹木見本林あたりにもあるのではないかと思って気をつけながら歩いたのだが見つからなかった。再確認のために他のシダも見ながら大笠山へ登ってみる。

愛宕山の科学館入り口の駐車場に車を止める。

愛宕山の遊園地はまだ改修工事中である。

手前の丘のようなのが夢見山、奥に聳えるのが大笠山。

夢見山直下から見る富士山

シュンランを多く見かけるが花芽は少ない。

オオハナワラビは遊歩道沿いで良く見かける。

典型的なオオハナワラビ。葉の辺縁に棘状の突起があり、葉の辺縁だけが紅葉する。

これはオオイタチシダ。光沢があるものと無いものがあって別物のように見えたりする。

鱗片は黒ないし茶色で細め、根元に袋があることが多い。

こちらはオオベニシダ。

鱗片は黒くてやや幅広い。袋は無い。

そしてこれが目的のサイゴクベニシダ。

大型でやや渋い光沢がある。

ソーラスはベニシダと同じく小羽片と中軸の真ん中あたりに並んで付く。

特徴的なのがこの赤茶色い鱗片。

やや幅広で密に付着する。

階段道を登って大笠山山頂に向かう。

大笠山直下の展望地から見下ろす甲府の町並と富士山。

大笠山山頂
サイゴクベニシダは遊歩道沿いの1ヶ所で確認されたのみで他の場所では見つからなかった。周辺の山を探してみればあるのかも知れないが、今のところここだけである。もう少し調べてみる必要がありそうだ。
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