2007年11月からブログを書いています。その上、趣味人倶楽部などのSNSへも記事を掲載しています。
長い間書いていると皆様からいろいろなコメントを沢山頂きました。
頂いた多くのコメントのお陰で自分の間違いがいろいろ判りました。そして自分の考えが変わった部分も多くあります。
考えてみると戦前生まれ、戦後育ちの私は「日本軍の残虐行為」を繰り返し本で読み、学校では「日本の復興」に邁進せよと教わりましたした。そして大学の工学部を卒業した後は、「欧米に追いつき追い越せ!」というスローガンのもと日本の工業技術の向上に協力してきました。
戦勝国のアメリカは日本を6年間占領し統治しました。日本人は間違った戦争をした。負けたのは自分が悪かったからだ。日本民族は劣等民族だ。こんな傾向の教育を受けたのです。これが自虐史観教育というものだそうです。
そのような趣旨のコメントを沢山頂きました。
その結果、私の史観が部分的に変わりました。日本人だけが残虐で悪い民族だという考えが間違っていると判りました。
しかし朝鮮を併合し満州を作ったことは倫理的に望ましいことではないと現在でも信じています。
日本人だけが残虐で悪い民族だという考えの間違いが判ったことで、私は劣等感から解放されました。
朝鮮併合や満州立国は倫理的にはいけないことだという考えは私を静かな気持ちにしてくれます。
これら全ては頂いた多くのコメントのお陰です。感謝しています。
しかし「欧米に追いつき追い越せ!」というスローガンは80歳になった現在の私の心の底に棲みついていたのです。
5月23日に、「欧米人に自慢したい日本の文化(1)お盆での死者との交流」という記事を掲載しました。そうしたらある方から以下のようなコメントを頂きました。
・・・「こんなに日本は素晴らしいだぞ! お前たち、こんないい文化を知らなかっただろう」は「上から目線」は嫌われでしょう。・・・
このコメントには驚きました。「上から目線」は心外です。しかしよく考えてみるとこの連載の主題の「欧米人に自慢したい日本の文化」は「欧米に追いつき追い越せ!」というスローガンの結果として出て来た題目でした。それは上から目線ではなく欧米は優れているという偏見の裏返しだったのです。
その上、ある方からは以下のようなコメントも頂きました。
・・・古いカソリックのメキシコやスペインのは、とても豪華で、明るい。外も家庭内も。墓地もお花で精一杯飾ります。・・・死者を明るく迎えて、一緒の時間を楽しむようです。・・・ドイツで教えられました。教会の中に、ローソクに火を付けて立て、その明かりが現世の自分と、死んだ友達や先祖を結びつけてくれる。死者は生きている家族や知人を守っていてくれているんだと。・・・
このコメントはやんわりと「あまり自慢しないように!」と教えています。
そこで私は「欧米に追いつき追い越せ!」というスローガンは捨てることにしました。それは貧しい心です。恥ずかしいです。
その結果この連載は1だけで中止することにしました。
その他、頂いたコメントのお陰でいろいろと私の考え方や感じ方が変わりました。
あまり長くなるので今日はこのくらいで終わりに致します。
コメントを下さいました皆様へお礼の気持ちを込めて、今日は小さな薬草の花々の写真をお贈りいたします、
5枚の写真の花の名前は1番目の写真から順々に次の通りです;ヒルザキツキミソウ、ジギタリス、八重のドクダミの花、タンジソ、マメ科のヒロハノレンリソウの5種類の花です。昨日、都立薬草植物園で撮って来ました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)