後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「写真で見る世界遺産(3)ブラジルの世界遺産とイエズス会伝道施設群」

2023年06月02日 | 日記・エッセイ・コラム
梅雨に入る季節になりましたが皆様お元気にお過ごしください。
さて今日はブラジルの23の世界遺産をご紹介したいと思います。そしてグアラニーのイエズス会伝道施設群もご紹介いたします。
さて世界遺産から始めます。ブラジルの世界遺産は2022年現在23ヶ所あります。 文化遺産が15件、自然遺産が7件、複合遺産が1です。 
ブラジルの世界遺産一覧を示します。

パラチとグランデ島-文化と生物多様性複合遺産2019年
古都オウロ・プレト文化遺産1980年
オリンダ歴史地区文化遺産1982年
グアラニーのイエズス会伝道施設群
文化遺産1983年
イグアス国立公園自然遺産1984年
サルヴァドール・デ・バイア歴史地区文化遺産1985年
ボン・ジェズス・ド・コンゴーニャスの聖所文化遺産1985年
ブラジリア文化遺産1987年
カピバラ山地国立公園文化遺産1991年
サン・ルイス歴史地区文化遺産1997年
ディアマンティーナ歴史地区文化遺産1999年
ディスカヴァリー・コースト大西洋岸森林保護区群自然遺産1999年
サウス-イースト大西洋岸森林保護区群自然遺産1999年
中央アマゾン保全地域群自然遺産2000年
パンタナル保全地域自然遺産2000年
ゴイアス歴史地区文化遺産2001年
ブラジルの大西洋諸島:フェルナンド・デ・ノローニャとロカス環礁保護区群自然遺産2001年
セラード保護地域群:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園自然遺産2001年
サンクリストヴォンの町のサンフランシスコ広場文化遺産2010年
リオデジャネイロ:山と海の間のカリオッカの景観文化遺産2012年
パンプーリャ近代建築群文化遺産2016年
ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡文化遺産2017年
ロバート・ブール・マルクス記念遺産文化遺産2021年

以上を合計するとの23件になります。どれも我々があまり知らない興味深いものです。ブラジルは日系移民も多く親しみを感じる国です。しかしその特殊な移民文化については私もよく分っていませんでした。

大航海時代におもにポルトガル人やスペイン人が移住します。そしていろいろな文化遺産を遺したのです。その代表的なものが「グアラニーのイエズス会伝道施設群」です。
そこでこのイエズス会伝道施設群について少し詳しくご紹介します。まず写真でこの世界遺産を示します。
次の5枚の写真はグァラニーのイエズス会伝道施設群の現在の様子です。ブラジルとアルゼンチンのニ国にまたがっている珍しい世界遺産です。広い大地の上に佇んでいますが、特徴的な赤い砂岩で造られた伝道所を見ることができます 。写真の出典は、https://skyticket.jp/guide/117361 です。





さてイエズス会は16世紀にイグナチオ・ロヨラとフランシスコ・ ザビエルなどによって創られたキリスト教の宣教組織です。日本へキリスト教を伝えたのもザビエルでした。もう少し詳しく書くと、イエズス会は現在会員数約2万人弱、活動地域は六大陸の112か国に及ぶ世界で二番目に大きいカトリックの男子修道会です。会の活動は宣教・教育・社会正義など広範な分野 にわたっています。東京にある上智大学もイエズス会が運営しています。

話はそれましたが「グアラニーのイエズス会伝道施設群」はイエズス会の遺した遺跡です。イエズス会伝道所の施設群の遺跡なのです。
この施設群が建設された当時には南アメリカの先住民族のグアラニー族が深く関係していたのです。詳しくは、https://skyticket.jp/guide/117361 をご覧ください。簡略に書きます。
グララニー族へのキリスト教の布教のためにイエズス会は、ブラジル南部、アルゼンチン北部、パラグアイの国境が接する辺りの密林地帯に数々の伝道所を建設したのです。
イエズス会の活動は成功します。しかし、1767年にスペイン王カルロス3世がアメリカ大陸のスペイン領土からイエズス会の追放を命じたのです。これは大きな悲劇でした。伝道所は打ち捨てられ崩壊します。伝道所の周りの集落は放棄され廃村となってしまったのです。
 そして侘しい廃墟だけが残ったのです。ブラジルの広い大地の上に佇んでいます。赤い砂岩で造られた伝道所の廃墟だけが残ったのです。

このように南米にもいろいろな歴史があるのです。日本の学校ではヨーロッパの歴史は詳しく教えますが南米の歴史は教えません。何故か考えさせられます。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

「懐かしいドイツの草原に咲くルピナス」

2023年06月02日 | 写真
今朝、「写真で見る世界遺産(2)ドイツの世界遺産とヘルマン・ヘッセゆかりのマウルブロン修道院」いう記事を出しました。
この記事で出て来るマウルブロン村のそばのシュツットガルト市に住んでいたことがあります。1969年から1970年です。

近くの草原にはルピナスが咲いていました。その懐かしい草原に咲くルピナスの花の写真をお送りいたします。