後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「北海道の花の写真をお送り致します」

2023年06月16日 | 写真
北海道の花の写真をお送り致します。
写真の出典は、https://skyticket.jp/guide/22125 です。

1番目の写真は「フラワーランドかみふらの」です。
ラベンダー、ジャーマンアイリスなど色鮮やかなグラデーションで花々が咲き誇る「フラワーランドかみふらの」。時期によっては、広大なひまわり畑を楽しむことができます。上富良野駅から車で約10分。国道の近くにあるので、アクセスはとても便利です。

2番目の写真は滝野すずらん丘陵公園です。
北海道の国営公園はここ「滝野すずらん丘陵公園」だけ。園内には地名の滝野の由来でもある「アシリベツの滝」があり、4つに分かれたエリアでは、四季折々の花を愛でることができます。

3番目の写真は十勝ヒルズです。
「北海道街道ガーデン」のひとつである「十勝ヒルズ」は、季節ごとに表情を変える草花たちが魅力。テーマを持った6つのガーデンで構成されていて、約1,000種類もの草花たちが咲いています。庭園の一角には野菜や果物も植えられていて、エディブルフラワーなど珍しい植物も目にすることができます。

4番目の写真は.展望花畑 四季彩の丘です。
JR美瑛駅から南に向かったあたりの丘に帯のように広がるお花畑。十勝岳連峰などの山々が連なっており壮大な景色が見られ、眺望も抜群です。

5番目の写真はファーム富田です。
北海道富良野町にある「ファーム富田」です。見渡す限り続くラベンダー畑と、北海道富良野の町並みはとても綺麗ですよ。7~8月頃には、ポピーやカスミ草などを見ることもできます。

6番目の写真は百合が原公園です。
札幌市の百合が原駅から歩くこと約10分。「百合が原公園」は花を楽しめる公園として、札幌市民に愛され続けている憩いの場です。外国風のおしゃれな庭園の園内には、ゆりの花以外にもチューリップやバラ、ダリアなど、3,500種類もの花が四季を通して咲き乱れます。

7番目の写真は彩香の丘(佐々木ファーム)です。
「佐々木ファーム」は、知る人ぞ知るラベンダー畑。広大な丘に一面に広がる紫色のラベンダーは、水彩画のように美しい絶好の癒しスポットです。9月から10月にはサルビアが咲き、一面が赤と白と青紫の色に染まります。大雪山系が正面にどんと構えた景色は、北海道ならではの景色でしょう。


「夏の北海道への旅、トラピスト修道院の思い出」

2023年06月16日 | 日記・エッセイ・コラム
夏の北海道ではカラッと晴れ上がって涼しい風が吹いています。想像しただけで気分が爽快になります。そして北海道への旅にはロマンがあるのです。北海道へは何度も旅をしました。
北海道の魅力は自然の風景が本州以南と大変違うことです。そして北海道には異国情緒が漂っているのです。

今日は北海道の自然とトラピスト修道院のことを書いてみようと思います。
北海道は本州や九州とは違った地質でシベリア的な植物が育っています。そして農村地帯へ行くと、なだらかに起伏する丘に牧草地が広がり、風景がヨーロッパに似ているのです。牧草地や麦畑、甜菜畑などの仕切りに美しい白樺が並んでいます。なだらかに起伏する丘は氷河に削られたからと言います。
北海道だけに棲むヒグマやエゾ鹿をバスの車窓から眺めていると、やはりここはロマン溢れる異国だと感じます。
地質学的には太古の昔、北海道は樺太と共にシベリアに繋がっていたそうです。
そして本州以南は朝鮮半島や上海付近の中国大陸に繋がっていたようです。
このように考えると北海道の風景がヨーロッパ的なことが納得出来ます。
この自然の景観だけでなく、北海道には明治維新後、ヨーロッパ文化がやって来て根付いている場所もあちこちにあります。北海道にはアイヌ文化だけでなくいろいろな異文化が混在し、独特のローカル文化があるのです。
北海道の魅力は美しい風景を楽しみながら異文化の探訪も出来ることにあります。
そこで今日は異文化の色濃い函館の郊外にあるフランスのトラピスト修道院をご紹介したいと思います。
2012年の6月のことでした。函館の湯の川温泉に3連泊して、4日間、レンタカーで道南を丁寧に見て回ったことがありました。
函館の西の松前は日本海に面しています。南は津軽海峡です。東の恵山道立公園は太平洋に面しています。
4日間いましたので西の松前の城下町から東の太平洋岸まで観光しました。
東では、恵山道立公園、白尻町縄文土器展示館、大沼公園、と丁寧に見て回りました。
しかしこの旅の中で、特に強烈な印象を受けたのがトラピスト修道院でした。函館の西、30km程のJR渡島当別駅から奥に入った寒冷な原野にあります。
この修道院はローマ法王傘下のカトリック組織の一部で、戒律が厳しい事で有名です。修道士は一生の間、修道院敷地から出ません。早朝から夜まで、祈りと牧畜の労働だけで過ごします。
1896年、明治29年に津軽海峡を越えてやって来ましたフランスの厳律シトー派の流れを汲むトラピスト派の数人の修道士が作った修道院です。
石ころの多い熊笹の原野や深い森を切り開いて、何年もかけて畑や乳牛の放牧場を作り、レンガ造りの建物を建設したのです。
レンタカーを駆って訪問してみると、観光客の少ない深閑とした林の中に修道院本館と大きな牛舎が高い塀の中に見えます。その外は一面に牧草が生えた放牧場です。
何故か深い印象を受けたので、4日間に4回も訪問しました。
トラピスト修道院の見える牧草地を散歩しました。そして裏手に回って古い木造の牧舎を長い間、見上げて来ました。周囲の景観にロマンがあり素晴らしいだけでなくこの修道院の苦難の歴史に感動したからです。

このトラピスト修道院の中での生活を少し調べました。
一番大切なのは「祈り」だと書いてあります。
聖務日祷の時刻には、合図の鐘の音が聞こえます。それが聞こえると、どのような仕事に携わっていても即座にこれを差し置き、急いで集合しなければならないそうです。
修道者の最大の務めは、一日に7回の祈りをささげることです。
ご聖体のパンが安置されている聖堂に全員集まって熱心な祈りをささげます。
修道者の祈りは自分たちのためだけではなく、神の助けを必要とするすべての市井の人々のためにささげられているのです。
そして労働をします。
怠慢は霊魂の敵です。みずからの手で労作し生活してこそ、まことの修道者といえるのです。
祈りの生活を続けていくためには、自分たちの働きで生計を維持し、同時に精神的、肉体的健康を保っていく必要があります。
修道者たちは自然界の中での酪農、菜園、果樹園、庭園などの世話をする労働を行います。
このような厳しい生活を想像しながら、トラピスト修道院の見える牧草地を散歩しました。
そして裏手に回って古い木造の牧舎を長い間、見上げて来ました。

この地にヨーロッパから数名の修道者が来た当時は「石倉野」と言われていた程、石ころが多く、熊笹の生い茂る荒涼たる原野だったそうです。
 渡来した修道士たちは徐々に日本人の入会者を得て、苦労しながらこの原野を開拓し、道を作り、丘を平らにし谷を埋めて畑に変え、今日の姿にしたのです。
生活の糧として、牛乳から作ったバターやチーズを売り出しました。
当初、乳製品は日本人に売れません。なじみが少なかったのです。製酪工場の経営は困難をきわめたようです。しかし、よく耐え抜いたのです。
家内の撮った写真をご紹介いたします。

1番目の写真は修道院の牧草地から見降ろした津軽海峡です。

2番目の写真は修道院の入り口です。
正面入り口までは坂を登って一般の人も行けます。中には入れません。小さなレンガ造りの建物が開放されていて修道院の歴史や厳しい牧畜の様子の写真が展示してあります。

3番目の写真は古い牛舎の写真です
修道院の高い塀に沿って裏の方へ回ると古い木造の牛舎が数個あります。大きな扉を開くと乳牛が外に広がる牧草地へそのまま出て行けるような配置になっています。

4番目の写真は修道院の下に広がっている牧草地です。

5番目の写真は修道院の内部の聖堂でのミサの光景です。
この写真の出典は、http://www3.ocn.ne.jp/~trappist/ です。

この当別修道院は、函館から西方に約30Km、JR江差線「渡島当別駅(としまとうべつ)」で下車して徒歩25分のところにあります。

以上のように北海道の旅は美しい風景とともに何か異文化もあり楽しみが深いのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)