今日は昨日とうって変わってジメジメと雨が降る陰鬱な天気です。
沖縄本部半島に有る、今帰仁城の大隅と呼ばれる中庭の様な所です。
画面左側に傾いた基盤岩の層理面が見えます。
中生代三畳紀後期の今帰仁層の泥質石灰岩です。
アンモナイト化石を含むことから、二億年ぐらい前の付加体ではないかと言われています。
今帰仁城の石垣は、これを層理面で平たく割り積み上げたものです。
この泥質石灰岩の表面を見ますと、この様な不思議な模様が刻まれています。
スケールが入って居ませんが、画面の範囲は1.0m×1.5m程度です。
まるで刀の刃を打ち付けた様な跡ですが、今帰仁層の石灰岩はそんな柔な岩石ではありません。
では何かの生痕化石でしょうか、生痕化石は一般にこの様なミミズがのたうった様な
形をしています。(与那国島の八重山層群で撮影)
近くの岩石にも、ちょっとスケールは大きいのですが、似たような構造が有りました。
此で有れば、何らかの構造に沿った溶食跡と想像されますが。
拡大して見ますと、やはり人工的な物で無いことが解ります。
溶食跡であろうとは思いますが、何に起因してこの様な模様に成るのでしょうか、
石の世界には不思議が一杯です。
せっかくの観光地へ行ってまで、こんな物をマジマジと見ているのですから
やはり私はアホな暇人ですね。