![]() | 病院で死ぬということ文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
■出版社/著者からの内容紹介■
人間らしい、おだやかな時間と環境の中で、生き、そして最期を迎えるために──人間の魂に聴診器を当てた、若き医師の厳粛な記録
■内容(「BOOK」データベースより)■
医師である著者は、末期ガンの患者たちの闘病と死に立ち合って思った。
一般の病院は、人が死んでゆくにふさわしい所だろうか。
医療者にまかせるのではなく、自分自身の意思と選択で決める自分の死を迎えるには、どうしたらいいか…。
これは患者と理解し合い、その人の魂に聴診器をあてた医師の厳粛な記録。
【読んだ理由】
題名にひかれて。
【印象に残った一行】
『つまり、末期ガン患者にとってたいせつなことは、患者が自分は決して孤独ではなく、自分を愛し、信頼し、共感してくれる人たちがいて、自分もまたそれらの人々を愛し、信頼しているのだということを共感できるからだ。患者と患者をとり巻く人々間に、そのような関係が成立すれば、人はどんな場所でも闘病し、生き生きと生き、死を乗り越え、死を受け入れていくことも可能なのだ。』
【コメント】
末期ガンとなった時、きちっと告知を受け自分も家族など周囲の者と、死を確実に意識して人生の最後を迎えるのと、、告知を受けず、確実に衰えゆく自分の体力に反して、家族、医療関係者の偽りの善意の?励ましを受けながら疑心暗鬼の中で死んでゆくのと、どちらを選ぶか?
読むのに少し辛く重い題材の本。しかし、誰もが考えておかねばならない問題だ。
