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【一口紹介】
■内容(「BOOK」データベースより)■
著者がふたりの孫に漢文の素読をさせようとして始めた自称「祖父の塾」での経験と、日本語について日頃思うことを綴る。また「祖父の塾」で使用したテキストを掲載。和漢古典の素読で家族コミュニケーションを始めてみよう。
■出版社 / 著者からの内容紹介■
昔の寺子屋教育にちなんで、小学生の孫たちに「子、曰く……」と漢文の素読を教えてみたら、これが大好評。実践用のテキスト付き。
名文は声に出して読め。理屈としては共感できても、日常、なかなか実践の機会には恵まれません。そこで著者は小学生の孫たちを生徒に、寺子屋を開設。「論語」以下、和漢古典の素読を始めました。意外なことに、いまどきの子供たちは漢文に抵抗を示さないばかりか、意表をつく新解釈を述べて“塾長”を驚かせます。実際に使用した手製テキストの中身も紹介。講釈の勘所を伝授する懇切な注を付して、実用性も満点です。祖父と孫の新しいつきあい方を提案する好エッセイ。
【読んだ理由】
題名の特異性にひかれて。
【印象に残った一行】
『君が代は
千代に八千代に
細石の
巌となりて
苔のむすまで
「日本の国歌です。五七五七七という和歌の形式です。(日本国の象徴である)天皇陛下の時代は、いつまでもいつまでも、河原にある石ころが寄り集まって大きな岩になり、そこに苔がたくさん生えそろうまで続いてください。」』
【コメント】
声を出して日本語の名文あるいは名調子の日本語」を読むという教育法に大いに共鳴した祖父である筆者が小学校一年生と三年生の孫に週一回土曜日に45分間、漢文を中心に教えを実践した記録。高校時代に習った漢文が懐かしかった。

