今朝、通勤経路を変えて歩いて行くと、「ララバイ・オブ・バードランド」がタリーズ・コーヒー店から聞こえてきました。クールな歌声は、ひんやりした朝の町に似合っていて、その歌声に誘われて店に入りました。コーヒーをゆっくり味わっていたので遅刻寸前でした。今日は、「The Coffee Song」(コーヒー・ソング)にして「ララバイ・オブ~」は後日にとっておきます。
EYDIE GORME (イーディー・ゴーメ)
BLAME IT ON THE BOSSA NOVA (COLUMBIA 1962年~63年録音)
「恋はボサノバ」のシングル盤(1967年)
コーヒー関連ではなんといっても「Black Coffee」がよく知られていますが、「The Coffee Song」もフランク・シナトラのヒット曲として、また、コーヒー・カップをステージにもっていく彼のパフォーマンスも有名でした。きょうの気分で、ポピュラー・タッチのイーディー・ゴーメのアルバムにしてみました。
イーディー・ゴーメは、ジャズというより素直に甘い声で歌っていくタイプのポピュラー歌手といった方がイメージに近いと思います。アルバムも多く、オールディーズとしても扱われるので、日本でもおなじみでしょう。このアルバム中、ヒットしたのは「Blame It On The Bossa Nova」(恋はボサノバ)で、1963年ビルボード・チャートに15周入り最高は7位でした。
「The Coffee Song」ですが、1946年にナイトクラブのコパカパーナで上演されたレビューのためにBob Hilliare(詞)とDick Miles(曲)が作ったものです。賑やかで、ブラジルでは、コーヒーをそれこそいっぱい飲みますというコーヒー賛歌です。「地方色を出すために、クルーラー(ドーナツ、軽い揚げ菓子)をコーヒーと一緒に出してあげよう、ドーナツをコーヒーに浸す(dunk)のはたやすいから」、といったくだりもあって、なんだか日本全国に展開するダンキン・ドーナツの応援歌のようでもあります。
他に「One Note Samba」、「THe Gift(リカド・ボサノバ)」、「Desafinado」、「The Seetest Sounds」などを収録。アレンジはNick Peritoらで、クラーク・テリー(tp)やグーミー・リチャーズ(ts)がソロをとっています。楽しいアルバムです。