仕事の帰りに権堂にある「そば処 とがくし」に寄りました。ここ数年、若い頃は無視していた蕎麦が美味しくなり、たまに食べるようになりました。年齢で嗜好が変わったのかもしれません。もっとも、相変わらずステーキやケーキは大好きなので、あっさり系ばかりが好みではありませんが、幅広く美味しく感じるものが増えるのは結構なことです。ギターについても少し幅広く聴くようになり、今夜はこのアルバムを。
JESSE VAN RULLER (ジェシ・ヴァン・ルーラー)
EUROPEAN QUINTET (bluemusic 1996年録音)
ギターは、人によってサウンドが非常に異なります。ウェス・モンゴメリーやケニー・バレルなどのブルージーで太い音を基準としていると、近年のプレイヤーの無機質で細い音は聴くに耐えなかったのですが、よくしたもので、いくらか慣れてきたようです。昔買って棚の奥深くしまいこんでいた、ジェシ・ヴァン・ルーラーの初リーダー作も、ようやく聴けるようになりました。
メンバーは、ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)、ジュリアン・ジョセフ(p)、ニコラス・サイス(b)、ピーター・ウェニガー(sax)、マーク・モンデサー(ds)。J.V.ルーラーは、1972年オランダのアムステルダム出身で、1995年の「セロニアス・モンク・コンペティション(ギター部門)」で優勝し、頭角を現し、以降多くのアルバムを発表し、来日も重ねています。彼は、ギターを演奏する人に特に人気があるように思えます。
曲は、ジェシ・ヴァン・ルーラーの自作が、「Debits 'n Credits」、「The Ruler」、「De Poesch」、「Two Walk」、「Vienna Night Express」、グラント・グリーン作「Green's Greenery」、スタンダードの「Bewitched」(魅惑されて)、「I'll Be Seeing You」、「You're My Everything」、「This could be the start of something Big」の10曲。スタンダードも4曲収録されているので親しみやすさもあります。
ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)のプレイにはブルージーさはありませんが、スピードに乗った小気味のよいフレーズを弾ききっていて爽快です。ヨーロッパ的といっていい内容で、あいまいな和音に慣れてくると心地よく聴けます。スイングしてテンポの速いものがよく、彼の自作ではアルバムの最初に収められた「Debit 'n Credits」が面白い。スタンダードも同じで、早いテンポの「I'll be Seeing You」や「This could be the start of something Big」におけるルーラーのソロは音域を広く使っていて、醍醐味がある演奏になっています。
【そば処 とがくし】
住所:長野県長野市鶴賀権堂町2255
電話:026-234-2670
ホームページ:手打ちそば処とがくし(権堂商店街ホームページ)
権堂商店街の一画にあります。敷地の奥が松竹相生座(映画館)です。
カウンター11席のお店です。
八幡屋磯五郎の七味唐辛子も一緒に出されます。
ぼっち盛りの蕎麦。これは普通盛りです。
蕎麦を食べた後は、近くにあるジャズ喫茶・バーの「musican」(ミュージシャン)に寄りました。カウンター席がほぼ満席でした。