先日、長野駅前で午後6時30分開始という飲会がありましたが、開始まで1時間ほど待ち時間があったので、久しぶりに南千歳公園の横にある喫茶店「幸」(ゆき)に入りました。紅茶を主体にした長野では珍しいお店です。窓からは公園の景色が見渡せ、レトロな店内はのんびりとした時間が過ぎていくようでした。聴いているとほのぼのとして幸せな気分になれるようなアルバムです。
ANDREA MOTIS (アンドレア・モティス)
EMOTIONAL DANCE (impulse 2016年録音)
アンドレア・モティス(vo, tp)のアルバムが、初めてインパルスレーベルから出されました。彼女は、1995年スペインのバルセロナ生まれで、14歳の時にアルバムデビューを果たしていますが、拙ブログでは、スコット・ハミルトンと共演した「Live at Jamboree」を取り上げたことがあります。今回、新作が出たので、購入して聴いてみました。
メンバーは、アンドレア・モティス(vo,tp)、ジョアン・チャモロ(b,ts,vo)、イグナシ・テラザ(p)、ジョセップ・トレイバー(g)、エスティーヴィ・ピィ(ds)に、曲によりペリコ・サンビート(ss.as)、ジョエル・フレーム(ts)、ウォーレン・ウルフ(vib)、ギル・ゴールドスタイン(acc)などが参加していて、スペイン、アメリカのミュージシャンが動員されています。
曲は、スタンダード、ボサノヴァ、モティスの自作3曲など15曲。「He's Funny That Away」、「I Don't Tell Them Why」、「Matilda」、「Dhega de Saudade」(想いあふれて)、「If You Give Them More Than You Can」、「Never Will I Mary」、「Emotional Dance」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「La Gavina」、「Baby Girl」、「Save The Orangutan」、「I Remember You」、「Senor Blues」、「Louisiana O Els Camps De Coto」、「Carinhoso」(日本盤のみ収録)。自作曲や珍しい曲が多く、カタルーニャ語でも歌っているので、ライナーノートに歌詞とその日本語訳が載っている日本盤CDを購入しました。
アンドレア・モティスが、歌にトランペットにと、その魅力を発揮したアルバム。「He's Funny That Away」や「Never Will I Mary」といったスタンダードを聴くと、ビヴァリー・ケニーが想起され、可憐さや初々しさがあります。哀愁が漂うボサノヴァの「Dhega de Saudade」や「Emotional Dance」、ギター伴奏で歌われる「Carinhoso」など選曲も多彩です。また、彼女のトランペットは、スイートな音色でウェストコースト風でもあり、ほのぼのとして暖かな音楽が聴けます。イグナシ・テラザ(p)など共演陣もツボを得た演奏ぶりで、彼女を盛り立てています。
【アンドレア・モティス・ホームページ】
ホームページ:andreamotis.com (英語版)
アルバム紹介やスペインやイギリスで公演を重ねている様子がわかります。彼女は4月下旬に、東京のブルーノートへ出演しました。
【喫茶店 幸(ゆき)】
この建物の2階が、喫茶店「幸」です。
店内
窓からは南千歳公園が見えます。
レモンティーを注文。
南千歳公園。
通称「鳩ポッポ公園」。