先日、「飯盛山」へ登山に出かけた際に、お土産に野辺山高原3.6牛乳を使用して作られた「シュッポッポ牛乳ラスク」を買ってきました。野辺山にはJR小海線が通っていますが、昔、Cー56蒸気機関車がそこを走っていたので、シュッポッポ牛乳と名付けたようです。蒸気機関車の煙突から出る煙や下から出る水蒸気が噴出して猛烈に走っている状態を「Smokin'」といい、その状態から、乗ってるぜとか、最高、絶好調という意味を含むようになった「Smokin'」をタイトルとしたアルバム。
WES MONTGOMERY & WYNTON KELLY (ウェス・モンゴメリー、ウィントン・ケリー)
SMOKIN' IN SEATTLE (Resonance 1966年録音)
レゾナンスレーベルから今回出されたアルバムは、ウェス・モンゴメリー(g)とウィントン・ケリー(p)・トリオが、1966年4月にシアトルのライブハウス「PENTHOUSE」において行ったライブの実況録音です。放送用の音源から作られたので音質がよく、そして、なによりも演奏が素晴らしく、聴いている間中、興奮しっぱなしでした。
メンバーは、ウェス・モンゴメリー(g)、ウィントン・ケリー(p)、ロン・マクルーア(b)、ジミー・コブ(ds)。ウェスとケリーが共演したアルバムには、いずれもライブ録音の「Full House」(Riverside)と「Smokin' at the Half Note」(Verve)がありますが、今回はそこに嬉しい追加となりました。
曲は、アイシャム・ジョーンズ作「There is No Greater Love」、ルディ・スティーヴンス作「Not A Tear」、ウェス・モンゴメリー作「Jingles」、ボブ・ハガード作「What's New?」、ウェス・モンゴメリー作「Blues in F」、ブルー・ミッチェル作「Sir John」、タッド・ダメロン作「If You Could See Me Now」、ウェス・モンゴメリー作「West Coast Blues」、A.C.ジョビン作「Morro Nao Tem Vez」(実は「Once I Loved」)、ソニー・ロリンズ作「Oleo」の全10曲。このうちウェスが加わったカルテットの演奏が6曲で、4曲はピアノトリオの演奏。
絶頂期のウェス・モンゴメリーのギターと、相変わらずスイングしてノリノリのウィントン・ケリーのピアノが楽しめる、まさに「Smokin'」なアルバム。とりわけ、ウェスの「Jingles」と「Oleo」におけるプレイは、スピード、乗りと息を吞むようなプレイの連続です。後者がフェイドアウトしているのは惜しい。ケリーも「There is No Greater Love」や「Sir John」などでロングソロを展開していて、彼のプレイを堪能できます。そして、マクルーア(b)、コブ(ds)も渾身の演奏。
【JAZZ LIFE 2017年5月号】
書店で雑誌コーナーをパラパラしていたら、このアルバムについての特集記事があったので、Jazz Life5月号を思わず購入しました。演奏についての音楽的な解説記事もあり、「Jingles」については譜面も掲載されています。
【シュッポッポ牛乳ラスク】
野辺山のコンビニで買いましたが、佐久市内でも売っています。
ラスク2枚が入った個包装の袋には、機関車の絵が描かれいました。
サクサクのラスク。