今月は僕の誕生月で、JA(農協)からお誕生日のプレゼントとして花をいただきました。毎月少額の積み立てを行っているので、それに付帯する特典としていただいたものです。長野県内のJAでは、花卉の集荷・販売も行っているので、その機能を生かして調達した花だろうと思いますが、気持ちも和み、低金利の昨今、いい企画だと感心しました。好企画のライブアルバム。
BILLY TAYLOR (ビリー・テイラー)
I WISH I KNEW (Tower 1967年録音)
ビリー・テイラー(1921~2010年)は、多くのアルバムを残したピアニストですが、いづれも穏やかな中庸をいくプレイをしていた印象があります。ところが、Capitolの傍系レーベルであるTowerに録音されたこのライブアルバムでは、ピチピチと跳ね、ファンキーなフレーズを繰り出し、サービス満点のプレイを行っていて、最初聴いたときにはかなり驚きました。
メンバーは、ビリー・テイラー(p)、ベン・タッカー(b)、グラディ・テイト(ds)。テイラーは、弾きまくっていますが、このようにテイラーをもっていったのは、ベースのベン・タッカーかもしれないと想像しました。強靭な黒っぽいプレイを行うタッカー、ブラシでも生き生きとしているグラディ・テイトといいメンバーが集まりました。
曲は、オリジナルが多いです。クレア・フィッシャー作「Pensativa」と「Morning」、ビリー・テイラーの自作が2曲で「I Wish I Knew How It Would Feel to be Free」、「Cag」、ベン・タッカー作「T.N.T」、ルロイ・ヴィネガー作「Hard to Find」、T.Castionという人の書いた「Lonesome Lover」、ボビー・ヘブ作「Sunny」の全6曲。「Pensativa」や「Sunny」は、今ではスタンダード化しています。ヴィネガーの「Hard to Find」は、先週の水曜日にアップしたリロイ・ヴィネガーの「Leroy Walk Again」に収録されている曲です。
えっ、これがビリー・テイラーという驚きの演奏が詰まっていて、ノリの良いプレイが初めから終わりまで楽しめます。「Pensativa」では、ボッサリズムにのり、テイラーが軽快なプレイを行い、右手がよく回っています。テイラー作の「I Wish I Knew」は、ゴスペルムードで掛け声や手拍子が聴こえ、ライブ会場が一体感で包まれているのがわかります。「Hard to Find」も調子よく演奏されますが、ポップスヒット曲「Sunny」はその上をいっているくらいで、グラディ・テイトの繰り出すリズムも弾んでいます。このCDの日本語解説は寺島靖国さんが書いていますが、本作に関しては同感で、ビリー・テイラーのイメージを変えるような愉悦盤です。
【JA(農協)からもらった花】
オプコニカという花です。
花がたくさんついていてよいです。
鉢を回して、方向をかえて撮影。