安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カイ・ウィンディング THE INCREDIBLE KAI WINDING TROMBONES

2018-04-29 20:03:07 | トランペット・トロンボーン

通勤途中の歩道の横にある植栽に、「ライラック」(リラ)が植えてあるのを見つけました。どちらかというと北国で育てる花で、札幌では「ライラックまつり」が行われるなどポピュラーですが、長野市近辺では見かけないので、写メを撮りました。ライラックの花言葉は、「青春の思い出」や「友情」ですが、紫色だと「恋の芽生え」や「初恋」 だそうです。「Love Walked In」(忍び寄る恋)が収録されているアルバム。

KAI WINDING (カイ・ウィンディング)
THE INCREDIBLE KAI WINDING TROMBONES (IMPULSE  1960年録音)

     

トロンボーン奏者のカイ・ウィンディング(1922~1983年)は、ジェイ・ジェイ・ジョンソンとのトロンボーン・デュオチーム、通称J&Kで名声を博しましたが、どうしてもジェイ・ジェイの影に隠れている印象がありました。1956年にチームを解散してからは、4本のトロンボーンを入れた自己のグループを結成して67年までそのチームで活動し、その成果の一つがこのアルバムです。

メンバーは、カイ・ウィンディング(tb)、ジョニー・メスナ―(tb)、ジミー・ネッパ―(tb)、ロス・トンプキンス(p)、ビル・エヴァンス(p)、ボブ・クランショー(b)、ロン・カーター(b)、Al Deldini(ds)、Sticks Evans(ds)など。二つのセッションからなっていて、3曲にビル・エヴァンスが参加しているのが注目されます。さらに、コンガのOlatunjiが「Speak Low」と「Mangos」に参加して妙技を披露しています。、

「Love Walked In」は、ジョージとアイラのガ―シュイン兄弟によって映画「ゴールドウィン・フォリーズ」(1938年)のために作られた曲。器楽では、オスカー・ピーターソン(p)やソニー・クラーク(p)をはじめ多くの録音がありますが、本アルバムのものも快演。「Speak Low」、「Lil Darlin'」、「Doodlin'」、「Love Walked In」、「Mangos」、「Black Coffee」、「Bye, Bye, Blackbird」というスタンダードに、カイ・ウィンディングの自作の「Impulse」、「Michie(Slow)」、「Michie(Fast)」の全10曲。

4本のトロンボーンアンサンブルとカイ・ウィンディングの柔軟なソロが楽しめる快作。「Speak Low」は、Olatunjiのコンガでリズミカルにスタートし、そのコンガが入ったままトロンボーンのアンサンブルによりメロディが演奏されて気持ちがよく、ウィンディングの豪快なソロに加えOlatunjiのコンガソロと、エキゾチックさもあり、ベストトラックでしょう。バラードの「Love Walked In」では、ウィンディング(tb)がヴィブラートをかけた温かな音色でソロをとっています。ラテンタッチの「Mangos」は楽しく、「Bye, Bye, Blackbird」では、ビル・エヴァンス(p)も登場。

【レコードで聴きました】

   

オリジナル盤ではないので、低価格でした。ジャケットはビニールコーティングで、盤はRVGの刻印入りです。結構いい音質で聴けました。

【ライラック(リラ)の花】

   

歩道の脇に植えられていました。

   

スマホによる撮影でアップが充分ではありませんが、雰囲気だけでも。

   

   

こちらはハナミズキだろうと思います。街路樹に多く目につき、長野市内もすっかり春になっています。

以下は翌々日の朝、コンデジで撮影した画像です。

歩道の脇の植栽

ライラック。雨と風で、花が散ってしまい、少ししか残っていませんでした。