安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アリーチェ・リチャルディ COMES LOVE

2018-04-18 20:06:22 | ヴォーカル(A~D)

 4月15日(日)に開催された長野マラソンのボランティアとして、給水所の運営に当たりました。今回は20回目の記念大会ということもあり過去最高の9,812人のランナーが参加しました。給水に必要なコップの数も半端ではなく、薬缶で水を注ぎ入れては、どんどんテーブルの上に置いていきます。高校生にもお手伝いいただき、片付けまで無事に終了しました。いい想い出になりますが、CDも「I'll Remember April」(四月の思い出)が入っているものを聴いてみます。

ALICE RICCIARDI (アリーチェ・リチャルディ)
COMES LOVE (BLUE NOTE 2007年録音)

   

イタリア出身の歌手、アリーチェ・リチャルディのファースト・アルバムです。彼女は1975年ミラノに生まれて、ジェゼッペ・ヴェルディ音楽院でピアノとヴァイオリンを学び、95年からミラノ国際音楽アカデミーで、ロバータ・ガンバリーニやティツィアーナ・ギリオーニらについて勉強しました。その後、ヴォーカルの先生や歌手として活動し、2005年にはモントレー・ジャズフェス・ヴォーカル・コンペで第2位に入賞しています。

リチャルディは影響を受けた歌手として、ビリー・ホリデイ、カーメン・マクレエ、シャーリー・ホーンなどを挙げていて、伝統を踏まえた歌唱をしています。伴奏メンバーは、イタリアとアメリカの若手メンバーで、ロベルト・タレンツィ(P,編曲)、マルコ・ボヴィ(g)、パオロ・ベネディティーニ(b)、ウィル・テリル(ds)、その他管楽器とヴァイブが加わります。2曲にゲストとして、ファブリッツィオ・ボッソ(tp)が加わっています。

曲はほぼスタンダードです。「Comes Love」、「Summer Song」、「Give Me The Simple Life」、「I Was Doing Allright」、「I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life」、「Who Cares」、「If I Should Lose You」、「The Boy Next Door」、「I'll Remember April」、「Ghost Of Yesterday」、「Here Lies Love」、「By Myself」、「Le Tue Mani」、「Where Are You」の全14曲。「Summer Song」は、デイブ・ブルーベック作曲、奥さんのアイオラが作詞。「Le Tue Mani」は、あなたの手という意味のイタリアの曲だそうです。

イタリアはオペラの国なので、歌手には、美声が求められると想像しますが、リチャルディは、声の質感の良さが際立ち、しっとりと潤いを帯びたいい声をしています。また、伴奏も含めジャジーですが、リチャルディは、フェイクくらいにとどめ、そう崩して歌っていないのも好感がもてます。とりわけ「If I Should Lose You」や「Here Lies Love」では、哀愁が感じられて、彼女の歌に惹かれます。タイトル曲の「Comes Love」や「I'll Remember April」、そして、ファブリッツィオ・ボッソ(tp)のソロも入る「By Myself」あたりも快唱だと思われます。

【2018年長野マラソンの様子】

準備が終了したところです。給水車がきて、水をポリバケツにいれて用意し、薬缶や紙コップの用意も整えました。当日は雨だったので、用意した紙コップにビニールをかけるなど、雨対策も行いました。

トップ集団で速いです。

トップ集団の後ろ姿。手前に写っているのはゴミ箱で、使用済みの紙コップ用です。

合間に応援も。

集団の終わりの方です。このへんになると市民ランナーばかりで、和やかです。