昨年購入したパイオニアのCDプレイヤーPD70AEは、SACDも聴けるので、初めてSACDを購入してみました。購入したのは、シャルル・ミュンシュ指揮フランス国立放送管弦楽団のドビュッシー「交響詩 海、夜想曲など」です。元はコンサートホールレーベルの音源で、タワーレコードとDENONの企画制作によりつい最近発売されたものです。
シャルル・ミュンシュ指揮フランス国立放送管弦楽団 ドビュッシー:交響詩「海」など (1968年録音)
音質が貧弱だと言われているるコンサートホール音源のアルバムが、SACD化によって音質が改善されているかどうかに関心があり、聴きなれたアルバムを購入してみました。下記は聴き比べに使用した英国スクリベンダムレーベルが復刻したCDです。この中から上記SACD収録の「海」を聴いて比較してみました。
シュルル・ミュンシュ・コンサートホール・レコーディングス(Scrbendum CD4枚組)
タワーレコード発売のSACD盤は、音質の向上が図られているようで、オーケストラの各楽器の重なりが団子にならず分離し、スクリベンダムのCDよりも鮮明に聴こえるようになりました。録音が1968年なので、コンサートホールの元々の録音もまずまずなのでしょう。
クラシック、ジャズを問わず最近の録音はすごくて、特にSACDでなくてもCDでよい気がします。しかし、クラシックの古いオーケストラ作品については、新しくマスターから作られたSACDは、復刻の手段として存在意義がありそうです。
最近、タワーレコードがDENONと組んでコンサートホール音源をCDや一部SACDで復刻していますが、英国のスクリベンダムレーベルも10年くらい前にCDで相当数復刻していました。この際なので、手持ちのものを少し聴いてみました。
カール・シューリヒト・コンサートホール・レコーディングス(Scrbendum CD10枚組)より、シューマン:交響曲第3番「ライン」
シューマンの交響曲第3番「ライン」を聴きました。レコードでかなり聴いたアルバムですが、このCDも残念ながら音質が良くありません。マスターがどこかにあればSACD化してほしいものです。
近年タワーレコードがCD化したもので、SACDも出されました。ブラームスの交響曲第3番は、上記スクリベンダムの10枚組には入っていないもので、貴重です。元の録音が古く音質も良くないので、SACDも購入しようと考えましたが、迷っています。
ヨハン・シュトラウス集です。タワーレコードのCDで音質も我慢できる範囲なので、SACDの購入は我慢。
イーゴリ・マルケヴィッチ・・コンサートホール・レコーディングス(Scrbendum CD3枚組)より、メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
録音が1970年代ということもあり、まあまあ聴ける音質です。このマルケヴィッチ(指揮)の3枚組は、フランスの作曲家の曲が主に収録されていて面白く、入手してよかったものです。できるならタワーレコードでSACD化してほしい。
ポール・パレ―・コンサートホール・レコーディングス((Scrbendum CD2枚組)より、モーリス・ラヴェル:「道化師の朝の歌」、「ラ・ヴァルス」
録音年が比較的新しいこともあり、この2曲は音質もよく、演奏も素晴らしいと思いました。コンサートホールレーベルのものは、音質はもう一つというものが多いですが、このレーベルのレコード(当時、日本コンサートホールソサエティという通信販売の会社から発売)でクラシックに親しみ、おもちゃ箱的な面白さもあるので、レコード、CDともに手放せないでいます。
【再生に用いたSACDプレイヤー パイオニア PD-70AE】
SACDを再生した場合、ランプが青く点灯します。CDの場合は点灯しません。