大井貴司(vib)カルテットのライブがいさつ歯科医院であったので、聴きにいってきました。大井さんのヴィブラフォンは初めてですし、サイドメントして田窪寛之(p)さんが加わっているので、彼の演奏も聴きたくて出かけたものです。
(出 演)
大井貴司(vib)
田窪寛之(p)
山下弘治(b)
橋詰大地(ds)
(曲 目)
(前 半)
1 Four On Six
2 In A Mellow Tone
3 Wings of Love (大井貴司作)
4 These Foolish Things
5 Invitation
6 ルパン三世のテーマ (大野雄二作)
(後 半)
1 Sweet Love of Mine 【この曲だけ、伊佐津和郎(院長)さんがVibをプレイ】
2 Daahoud
3 Tears (大井貴司作)
4 Triste
5 After You've Gone
6 Jingles
Cherokee (アンコール曲)
(感 想)
大井(vib)さんの演奏は、ヴィヴラートをそれほどかけず、明瞭な音でスピード感が豊かなので、ウェス・モンゴメリー作曲の2曲「Four On Six」や「Jingles」といった軽快な曲がとりわけ鮮やでした。また、本人作のサンバリズムの楽しい「Wings of Love」とバラードの「Tears」は、なかなかの佳曲で、有名曲の間に入っても遜色なく聴けました。
本公演はドラム抜きのトリオによるツアーの一環ですが、本日だけ長野県出身の若手ドラマー橋詰大地が加わりました。「Jingles」などドラムスがあったほうがさまになりそうな曲があったり、ドラムソロなども随所で聴くことができました。今後、期待できそうな若手ドラマーです。
田窪寛之さんは、注目しているピアニストですが、本日もきれいなタッチで多彩な演奏をしてくれました。自身のトリオでは、ビル・エヴァンスの曲を取り上げていましたが、ハードバップや古い曲をやっても素晴らしく、「In A Mellow Tone」や「Triste」におけるソロなどよかった。
ベースは山下弘治さんでしたが、「After You've Gone」におけるソロは歌っていて心地よく聴けました。伊佐津和郎(vib)さんが大井さんに代わり、演奏したウディ・ショウ作「Sweet Love of Mine」は、ジャッキー・マクリーン(as)の演奏でよく知られていますが、ヴァイブの音色もこの曲にあっていました。本日は、約20人のお客様でしたが、僕と同様皆さん楽しまれたと思います。
大井貴司(vib)
田窪寛之(p)
山下弘治(b)
橋詰大地(ds)
【大井貴司のCD「Time Stream」】
会場で販売していたCDを購入しました。メンバーは、大井貴司(vib)、Junior Mance(p)、Bob Cranshow(b)、Grady Tate(ds)。