安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

オッコ・カム指揮 群馬交響楽団演奏会 【4月21日 群馬県高崎市群馬音楽センター】

2018-04-23 20:07:10 | 演奏会・ライブ

群馬交響楽団の2018年度の最初の定期演奏会は、フィンランドの指揮者オッコ・カムを迎えてのシベリウス交響曲第1番などです。このプログラムは是非聴きたいので、期待しながら出かけていきました。

   

(出 演)

指揮:オッコ・カム
ピアノ:レミ・ジュ二エ
管弦楽:群馬交響楽団

(曲 目)

シベリウス / 交響詩《フィンランディア》作品26
ショパン / ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
シベリウス / 交響曲第1番 ホ短調 作品39

ショパン/マズルカ No.13 作品17-4(レミ・ジュニエのアンコール曲)

(感 想)

シベリウスの交響曲第1番に感激することができた素晴らしいコンサートでした。指揮者のオッコ・カムさんは現在72歳のフィンランドの指揮者で度々来日しています。僕は、ナクソスレーベルに録音したサッリネンの管弦楽曲などのCDを持っていて、優しげにじっくりと演奏をするといったイメージを持ったのですが、シベリウスだと思いも異なるのでしょうか、かなり情熱的な演奏を聴かせてくれました。

オッコ・カムの交響曲第1番の指揮は、特に第1楽章あたりで、クレッシェンドとデクレッシェンドを際立たせるなどメリハリをかなりつけていて、すごくダイナミックでした。この曲は、弦楽合奏と管楽器だけの合奏が交互にでてくるへんも個性的ですが、管楽器の合奏にもう少し滑らかさがほしいような気がしましたが、終楽章までテンポもよくスリリングで、身を乗り出して聴いていました。

「フィンランディア」もライブで聴くことができて嬉しかったのですが、ショパンのピアノ協奏曲第2番については、豪壮なフィンランディアの後だけに、オーケストレーションの薄さばかり(ショパンは意図的にそういう伴奏にしているとは思いますが。)が目立ち、レミ・ジュニエのピアノ独奏に注目がいかなかった嫌いがありました。第3楽章の早いパッセージが出てきて、ショパンらしくていいなと思い始めたら演奏は終了でした。

オッコ・カム指揮のシベリウスの2曲はとてもよかったので、ラハティ交響楽団と録音したシベリウスの交響曲全集をタワーレコードに注文しました。

【あらじめ聴いていったアルバム】

ペトリ・サカリ指揮アイスランド交響楽団のCD(NAXOSレーベル)を聴きました。交響曲第1番は、比較的穏やかな演奏で、こういうのも悪くありません。