実りの秋ということで、「ブドウ」や「りんご」が長野電鉄長野駅前の販売コーナーに並んでいます。農家の直接持ち込みだと思われ、値段もリーズナブルなので、シャインマスカットやシナノスイートを買い求めました。ジュースやワインなど加工品もよいのですが、一応、旬のものだとそのまま食べたくなります。旬の演奏が収録されたCD。
STAN GETZ (スタン・ゲッツ)
GETZ AT THE GATE (Verve 1961年録音)
本作は、スタン・ゲッツ(ts, 1927~91年)の1961年録音の未発表ライブアルバムで、本年6月に発売されたものです。ジャズ・ジャイアントの未発表秘蔵音源の発売が相次いでいますが、この作品は、内容が抜きんでていると同時にゲッツの演奏歴の空白を埋める意味でも注目すべきものです。お聴きになった方が多いと思いますが、僕もこの頃よく聴いています。
メンバーは、スタン・ゲッツ(ts)、スティーヴ・キューン(p)、ジョン・ネヴェス(b)、ロイ・へインズ(ds)。ゲッツは、3年間に及ぶヨーロッパ滞在から1961年1月に米国に戻り、スコット・ラファロ(b)を含むカルテットで活動。カルテットは、ニューポートジャズフェスに出演後、7月6日にラファロが交通事故により亡くなったので、その後任としてジョン・ネヴェス(b)が入り、11月26日にはこの録音を残すことになります。
CD2枚組です。CD1には、「It's Alright with Me」、「Wildwood」、「When The Sun Comes Out」、「Impressions」、「Airegin」、「Like Someone In Love」、「Woody 'N You」、「Blues」、CD2には、「Where Do You Go?」、「Yesterday's Gardenias」、「Stella By Starlight」、「It's You Or No One」、「Spring Can Really Hang You Up The Most」、「52nd Street Theme」、「Jumpin' With Symphony Sid」が入っています。「Impressions」は、ゲッツが抜けたピアノトリオによる演奏。
「It's Alright with Me」から、メロディの多彩な歌わせ方やスピード感、サウンドの豊かさなど、ゲッツ(ts)の目くるめく演奏に心を奪われます。「Airgin」や「Woody 'N You」なども燃えるようで素晴らしい。ゲッツの吹くバラードにはうっとりさせられるものが多いですが、ここでも「Stella By Starlight」や「Spring Can Really Hang You Up The Most」で、繊細極まりないプレイが聴けます。ビル・エヴァンスの影響を感じさせながらハードに弾くキューン(p)、弾けるようなへインズ(ds)と、サイドメンも優れています。
ライナーノートから演奏時の写真。
【ジャズ批評誌 2019年9月号の茂木 亮さん執筆の記事】
「1961年のスタン・ゲッツ」と題して、茂木 亮さん(スティーヴ・キューンの完全コレクター)が、このアルバムとその周辺について書いています。優れた内容で、特にスティーヴ・キューンのこのカルテット解散時の話は、なるほどと思わせました。
表紙。特集は、WEST COAST JAZZです。
茂木 亮さんの「1961年のスタン・ゲッツ」は、4ページにわたり掲載されています。今号で最も面白かった記事です。
【長野電鉄長野駅で購入した果物】
長野電鉄長野駅前です。
巨峰(種なしです。)
シャインマスカット
りんごのシナノゴールド
りんごのシナノスイート
自宅用にこの3つを購入しました。左から、シナノスイート、巨峰、シャインマスカット。
房から切り離した粒になっています。すぐ食べてしまいそうです。