先日、職場近くの『旅とアートの書店』兼喫茶店の「ch.books」に寄りました。珈琲を注文したところ、出てきた器もなかなかよく、珈琲の味もよく感じられました。気分がよくなり、こういう時には読みたい本も見つかるもので、村上春樹の紀行文集を買い求めました。スウェーデンに旅したくなるアルバム。
LARS JANSSON (ラーシュ・ヤンソン)
WHAT'S NEW ( Spice of Life 2010年録音)
北欧のピアニストは、テクニックに優れ、抒情的でオリジナル曲を主に演奏するといったイメージを持っていて、スウェーデンのラーシュ・ヤンソン(1951年生)もそうだと思い込んでいたのですが、スタンダードを録音したアルバムもあり、結構よいのでたまに聴いています。
メンバーは、ラーシュ・ヤンソン(p)、トーマス・フォネスベック(b)、ポール・スヴァンベリー(ds)。フォネスベックは、歌手のシーネ・エイの「Eeg Fonnesbeck(邦題「シングス・スタンダード」)でデュオの相手を務めていて、その演奏が良かったので、改めて注目したベーシストです。スヴァンベリーは、ヤンソンの息子さんだそうです。
スタンダード曲が「Lover Man」、「The Masquerade is Over」、「What's New」、「Everything Happens To Me」、「Willow Weep For Me」、「Come Rain or Come Shine」、ビル・エヴァンス作「Very Early」、ラーシュ・ヤンソンのオリジナルが「Hilda Smiles」、「Beginners Blues」、「Latour」で全10曲。ヤンソン本人が書いたライナーノートによれば、初のスタンダード曲の録音のようです。
モード系ハードバップといった趣で、繊細で時にアグレッシブな上質の演奏が楽しめます。演奏技術が高く録音もよいので、明晰なサウンドが心地よく、ヤンソン(p)はもちろんフォネスベック(b)が素晴らしい。「Lover Man」や「What's New」はモード系の響きが新鮮で美しく、「Willow Weep For Me」におけるリズムの扱いや、フォネスベックとヤンソンのソロが印象に残ります。ヤンソンの自作曲では「Beginners Blues」におけるブルーな雰囲気が気に入りました。
【ch.books(チャンネルブックス)】
住所:長野県長野市南県町1069
電話:026-217-5687
営業:11:00~20:00 朝カフェ 7:30~
定休日:木曜
ホームページ:chan-nel (ブログ)
外観
コーヒーカップ
別のコーヒーカップ
「ch.books」は、旅とアートの新刊書店です。
関西で発行されているものを置いたり、バックナンバーがあるなど、雑誌も特徴のある在庫です。
文庫や普通の大きさの本に加え、大型の写真集などもあります。
購入した村上春樹著「ラオスにいったい何があるっていうのですか? 紀行文集」(文春文庫)を袋に入れてもらったところです。