先日、松本市梓川のジャズ喫茶「アンの家」に出かけました。持参したレコードを聴かせてもらいましたが、主にクラシックを再生するシステムのレコードプレーヤーがLINN「SONDEK LP12」になっていてびっくり。
マスターが昔買ったプレーヤーですが、故障してしまい基板もダメになっていたのを、お店のお客様のKさんが回路の設計図を自ら起こし、部品を取り換えて再生したものだそうです。松本には凄い人がいるものです。
外観
薔薇の一種でしょうか、咲いていました。
店内。ジャズ再生用のアルテック系システムには変更がありません。
ジャズ再生用のプレーヤーはDualのもの。
ジャズ再生用のプリアンプ「Mclntosh C34V」とCDプレーヤーは、DENONの業務用。
ジャズ再生用のパワーアンプ「Mclntosh MC7300」
(クラシック再生用システム)
こちらは、クラシック再生用のシステム。
今回、復活したレコードプレーヤー「LINN SONDEK LP12」。製作した回路図も見せていただきましたが、回路図は、回路変更があったバージョンごとの回路図をネットで調べて、この仕様のLP12の最終型だと突き止めて、修理のための回路図をあらためて作り直したそうです。
修理のために購入した部品の一覧表。コンデンサ、抵抗、半導体、ダイオードなど80点以上。Linnのこのプレーヤーは、電源をOFFにしても、線でつながっていれば、相当の電流が流れているので、それも劣化の原因だろうということのようです。
購入部品一覧の続き。LP12軸受けオイルは、Linn Japanから購入しています。大修理なので、多分、オーディオ屋さんにもっていっても、工賃がとんでもない額になるので、修理不能として扱われる内容だそうです。
持参したレコード。ズート・シムズ「If I'm Lucky」(Pablo オリジナル盤)。
蘇ったレコードプレーヤー「LINN LP12」を使って再生した、エイプリル・スティーヴンス「Teach Me Tiger!」。弦楽器がうまく再生されていました。
締めに、ソニー・ロリンズ「Vol.2」(Blue Note)。リバティー社製ですが、RVGの刻印が入っていて、迫力ある音で再生されました。僕はこの中の「Poor Butterfly」が大好きです。
胃が疲れ気味なので、紅茶「マルコポーロ」をいただきました。アールグレイよりも美味しい気がしました。
【アンの家】
住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:水曜日~日曜日 13時~19時。定休日:月曜日・火曜日
【現行品ですが、Sondek LP12の紹介ページ。LINN Japanのホームページです。】
Sondek LP12 (Mechanics Only) | LINN Japan
LINNのこのプレーヤーは、アナログファンの憧れの製品でもあります。僕もレコードプレーヤーのいいのが欲しくなってきましたが、カメラも買ったし、まあ、当分無理そうです。