先日、白馬村の小遠見山へ出かけてきましたが、白馬五竜高山植物園には多くの観光客が訪れていました。そういったお客様向けに山頂レストランあるぷす360で売っているソフトクリームは、長門牧場のものでしたし、山麓のエスカルプラザには地元産の野菜や果物が並んでいて、こういう観光施設が、地域の農業振興に役立っていたのには感心しました。涼しげなプレイが入っています。
CLARE FISCHER (クレア・フィッシャー)
SO DANCO SAMBA (World Pacific 1964年録音)
クレア・フィッシャー(p)は、ビル・エヴァンスからの影響を感じさせるアルバムをパシフィックレコードから出していますが、それと同時にいち早くボサノヴァの演奏を手がけています。フィッシャーは、編曲にも長けていましたから、こういった新しいリズム、曲想にはひときわ興味を抱いたのだろうと思います。「So Danco Samba」(ソ・ダンソ・サンバ)というタイトル表記ですが、ダンソのソがパソコンの活字にないため、「Danco」となっています。
メンバーは、クレア・フィッシャー(p,org)、デニス・バディマー(g)、ボブ・ウェスト(b)、コリン・ベイリー(ds)。ピアノトリオにギターが加わった編成ですが、バディマーはリズムギターばかりでソロをとっていません。全体にわたり、リズムギターの音色をバックに、すっきりとしたピアノのプレイが聴けて成功していると思います。
曲目は、アントニオ・カルロス・ジョビン作が7曲、フィッシャーの自作が3曲で、ジョビン曲集といってもいいものです。ジョビン作が、「So Danco Samba」(ソ・ダンソ・サンバ)、「Desafinado」、「Quiet Nights」、「Girl From Ipanama」(イパネマの娘)、「Amore Em Paz」(過ぎし日の恋)、「How Insensitive」、「One Note Samba」、フィッシャーの自作が「Pensativa」、「Carnavel」、「Ornithardy」。ずらっと名曲が並んでいて、フィッシャーがどんな演奏をしているか興味が湧きます。
心地良い涼風が通り過ぎていくようなアルバム。1曲当たり2分半~4分半の演奏時間で名曲がさらっと聴けます。ギターを含んだリズムはバックに徹していて、フィッシャーのプレイを盛りたてています。両手による変化に富んだ和音により、リズミカルに旋律を奏でることも多く、そこにシングルラインによるソロがからみます。「Quiet Nights」や「Girl From Ipanema」、「How Insensitive」といった有名曲に並んで、フィッシャー作の「Pensativa」もきれいな出来で、彼の作曲能力の高さにも注目。
【長門牧場ソフトクリーム】
長門牧場ホームページ:信州北白樺高原 長門牧場
山頂レストランアルプス360のソフトクリーム売り場。
歩いた後のソフトクリームは格別です。もちろん僕もいただきました。
【エスカルプラザ】
白馬五竜高山植物園ホームページ:白馬五竜高山植物園(エスカルプラザ)
エスカルプラザ入口。麓にあり、売店、レストラン、温泉など施設がそろっています。